あの言葉は、魔法だった――。 福岡県在住の30代女性・ななさんがそう振り返るのは、転職活動中に乗ったタクシーでの会話だ。 面接に行くために緊張していた彼女に、運転手のおじさんが言ったのは......。 面接のためにタクシーに乗ったら...(画像はphotoAC) <ななさんからのおたより> 新卒で入ったIT企業で連日休日や深夜にまでおよぶ過重労働を強いられ、心も体も疲弊し、転職活動をしていた時の話です。 ようやく一社の書類審査、一次面接がとおり、最終面接のために最寄駅に行きタクシーを呼びました。 人生がかかった面接ということもあり、緊張感が高まる中タクシーの運転手のおじさんに行き先の会社名を伝えると、私のスーツ姿を見て「これから面接?」と声をかけてくださいました。 いつまでも結果の連絡はなく... 実は転職でこれから最終で、と伝えると運転手さんは 「大丈夫絶対通るよ!おっちゃんがタクシー乗せたからね!」 と迷いのない言葉で応援してくれたのです。 私の緊張がほぐされたのは間違いありません。 運転手さんの言葉のおかげで...(画像はphotoAC) たくさんの他の応募者がいる中、面接を受けました。 いつまでも結果の連絡はありません。 周りからもダメだったかもねと言われましたが、失礼を承知で結果を知りたいと電話をすると、折り返しで人事から電話がかかってきました。 運転手さんの言葉は魔法だった そして、こう打診されたのです。 「実は応募してくれた職種は他の方で内定したのだけれど、別のポジションで結婚退職があり、そちらのほうがあなたの経歴にあっていると思っているが、どうだろうか」 ポジションにも納得がありその場で快諾の返答をし、入社が決まりました。 納得のできる職場で心も体も休まる中、そこで取引先にいた今の夫と出会い、子供2人に恵まれました。 その会社は夫の転勤で辞めることになってしましましたが、今はその会社と前職のITでの経歴が認められた職場で働きながら穏やかに生活しています。 あの時のタクシー運転手さんの言葉は魔法だったと今でも信じています。勇気をくれてありがとう。 【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】 名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。 Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。 読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。 読者投稿フォームから送る 公式XのDMで送る メールで送る ※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください