塾に通い、大学進学のため猛勉強していたある日、その道が閉ざされそうになった。 進学はあきらめるしかないのか――。すると思わぬ「救いの手」が。 神奈川県の40代女性(投稿時)・Tさんの実体験。 進学をあきらめかけた、その時(画像はphotoAC) <Tさんからのおたより> 高校の時の話です。 私が通っていた学校は進学校で、大学進学が当たり前という感じだったのもあり、1年生の終わりに友達の紹介である塾に入りました。 2年生になって、学校帰りと休みの日と毎日のように一人で通い、塾の自習室で勉強していました。 ところがその頃から実家の商売が思わしくなくなり、 「塾代をこれ以上出せない、大学も行かせられない」 と両親に言われてしまい、泣く泣く塾と大学進学をやめる方向に。 教材費までは無理だが」 塾長にその旨伝えると、しばらく考えた後、 「君は毎日塾で頑張っている」 「自習室には浪人生達も何人もいる。しかしいつもお喋りばかりして、勉強に身が入っていなかった」 塾長に事情を話すと...(画像はphotoAC) 「ところが君が一人で毎日勉強しにくるようになってから、みんなも変わってきたんだ。周りへの良い影響もあるし、努力しているのに諦めないで欲しい」 「塾の費用は、教材費までは無理だが、通常の授業料や講習代は免除ということならどうだろうか。大学の費用は日本育英会という奨学金もあるから、それを踏まえて検討してみては」 こう言ってくださったのです。 両親と検討の結果、そのまま塾に通い続けることになりました。 結果、大学にもなんとか合格し、奨学金の申請も通って、私は大学生になれました。 気づいたら移転した場所にもなく 大学生時代も塾の事務のアルバイトをさせてもらったりと、散々お世話になっていました。 その後就職、結婚とバタバタしている間にその塾は移転し、ハッと気づいたら移転した場所にも無くなっていました。 ネットで検索したり、昔の友人に聞いたりしましたが結局調べられず、今に至ります。 一言あの時のお礼をきちんと言いたい。あの時のおかげで今があると伝えたいのですが、30年も前の話なので、塾長もお元気かどうかもわかりません。 【このコーナーでは読者のみなさんからの投稿を紹介しています】 名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。 Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」「親切自慢エピソード」「親切目撃談」などを募集している。 読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。 読者投稿フォームから送る 公式XのDMで送る メールで送る ※本コラムではプライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください