そのまま美術館に展示されていても不思議ではない春の風景が、X上で注目されている。 神々しい...(画像はしかC@igufotoさんの投稿より) 「今朝はとても美しい朝だった。絶妙にもやに包まれ、全てが曖昧になり、絵の世界に入り込んだような非現実感のある風景だった」 2026年3月30日、XユーザーのしかC(@igufoto)さんがそんな呟きと共に投稿したのは、日の光に照らされる桜の木の写真だ。 うっすらと靄に包まれた桜の下では、数頭のシカたちが。なんだか「もののけ姫」のワンシーンを彷彿とさせるような神秘的な雰囲気に、X上では1万4000件以上のいいね(4月1日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。 「神のいる風景」 「幻想的で美しいですね」 「まるで絵画のような美しさ...」 「ほうっと息が出ます」 「日本って美しい。 こんなところに住みたいものだ」 この絶景、一体どこでカメラに収めたのか。記者は4月1日、しかCさんに話を聞いた。 日によって雰囲気が違う 息をのむ美しさ(画像はしかC@igufotoさんの投稿より) しかCさんが注目の写真を撮影した場所は、奈良公園内の春日大社境内にある芝生の原「飛火野」。3月30日の午前7時ごろのことだ。 「飛火野」で撮影(画像はしかC@igufotoさんの投稿より) 鹿の写真を撮影するのが趣味だというしかCさん。気象条件が良さそうな朝は、なるべく撮影に行くようにしているという。 「この日も、桜が咲いている時期で、なおかつもやが出ていそうだったので喜んで撮影に出かけました」(しかCさん) もやを見計らって撮影へ(画像はしかC@igufotoさんの投稿より) 実は、しかCさんは28日の朝にも撮影のために現地を訪れていた。 ただ、その時はそれほどもやも出ておらず、咲き始めの桜がキレイだったものの「気象的には普通の朝でした」。 見とれてしまう(画像はしかC@igufotoさんの投稿より) 投稿写真は、いわばそのリベンジを果たした成果だったというわけだ。 「同じ時間帯で同じ場所でも、もや(薄い霧)が出ている朝は全く印象が変わり、幻想的な風景になります。さらに、同じもやが出ている日でも濃かったり薄かったり、もやの出方によって印象が微妙に変わるので、その意味でこの30日の朝は絶妙なもや具合だったのかなと思います」(しかCさん) この桜の木や鹿たちは、春の神の使いだったのかも......なんて想像も膨らみそうな光景である。