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「別れよう」とメールで言われた私。慌てて彼女の家まで原付で向かったけれど(宮崎県・40代男性)

Jタウンネット読者

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2026.03.30 13:00
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大学入学直前、Oさんに恋人からメールが届いた。

そこに書かれていたのは、「別れよう」という言葉。

Oさんはすぐに彼女のもとへ向かおうと原付を走らせたのだが......。

彼女からメールが来て(画像はphotoAC)
彼女からメールが来て(画像はphotoAC)

<Oさんからのおたより>

もう20年以上前になるのですが、高校を卒業して、大学に入学する前の、春先の話です。

当時付き合っていた彼女は熊本県の大学、私は埼玉県の大学に進むことになりました。

しかし、引っ越しの前々日、彼女の方から、今後は遠距離になるためどうせ別れることになる、それならば、今、すれ違う前に別れようとメールが来ました。

居ても立ってもいられずに

私は、居ても立ってもいられなくなり、大学の入学祝いでその日に買ってもらったばかりの原付自転車に乗り、取り立ての原付免許を携え、初の公道の運転で、車でも40分ほどかかる彼女の実家に向かいました。

ただ、当時はスマホも無く、地図も持たず、完全に道路の看板表示と感覚だけで走っていたため、途中で道に迷いました。

出発も夕方だったため、何もない田んぼ道で日が暮れました。

さらに、買ったばかりの原付にガソリンがあまり入っていない事も知らなかったため、ガス欠になり動かなくなった原付を押しながら、途方に暮れていました。

彼女の実家へ向かったけれど(画像はphotoAC)
彼女の実家へ向かったけれど(画像はphotoAC)

2時間ほど彷徨った後だったでしょうか、何かの建物の灯りが見えてきたため、そこに向かって進みました。

そこは、何かの工場のようなものだったと思いますが、その事務所で一人、少し怖そうなおじさんが残業をされていました。

ダメ元で事務所のドアをノックし、その方に事情を説明したところ、なんと、軽トラックに私と私の原付を乗せてくれて、最寄りのガソリンスタンドまで運んでくださいました。

「行け」と一言

そのガソリンスタンドは閉店後だったのですが、このおじさんから頼んで頂いたところ、店を開けてくれて、給油してもらえたのです。

おじさんは無口な方で、殆ど話はしませんでしたが、一言、行け、と言われました。私は泣きそうになるのを堪えてお礼を言い、運転を再開し、時間はかかりましたが、彼女の実家に到着し、話をさせてもらえました。

おじさんのおかげで(画像はphotoAC)
おじさんのおかげで(画像はphotoAC)

直後に転居しなければならず、おじさんへのお礼に向かったのは、数か月後の夏の帰省の際になりました。

しかし、その後数年間に渡り、何度も何度も探したのですが、その事務所の場所が見つけられず、最近でも近くを走った時は、この辺で道に迷った気がする、という記憶をもとに探してみるのですが、どうしてもそのおじさんの事務所を見つけられません。いまだにお礼を言えていないのです。

ただ、この出来事を胸に刻み、私も身近に困っている人がいたら、必ず手を差し伸べると決めて、その後も生きています。


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