ただの石ころにしか見えないけれど... 大学生が20時間かけて削った〝成果〟にネット震撼「何で見つけられるんや...」
透視の能力でも持ってるの......? 思わずそう尋ねたくなる目を持つ大学生が、X上で注目を浴びた。
その人物が「採取した🦀(かに)の化石です」と紹介したのは――。
XユーザーのTakeshi🦈(@angustidens)さんが2025年9月8日に投稿したのは、手のひらに乗せられた2つの物体。
下にあるのは何の変哲もない石ころ。上には、甲羅やハサミまで鮮明に残るカニの化石が鎮座している。
実はこのカニの化石は、元々は下のような「ただの石」だったというのだ。そしてこの「ただの石」にもカニの化石が入っているのだという。
どうしてそんなことが分かるのだろう。本当にただの石にしか見えないのに......。
投稿者・Takeshiさんに聞いてみた。
見れば1秒足らずで判断可能!?
Takeshiさんは考古学を学ぶ大学2年生。大学で学んでいることとは別に、県立博物館の市民研究員としてカニやサメの化石を研究している。
どうやってカニの化石が入った石を見つけ出しているのか尋ねてみると「長年カニの化石を採取しているので、1秒足らずでカニが入っているか入っていないかを判断出来るようになった」とのこと。
これまでに採取したカニ化石は3000個以上にのぼるという。もちろん、地質的な下調べもするそうだが、何よりも長年の経験が培った"化石眼"がなせる業だ。
そして、そんなにたくさんのカニ化石を見つけてきても、周囲を削ってカニの姿が現れたときには、毎回味わっているという。
「このカニの化石の姿を見たのは世界の中で自分が初めてということですから、毎回クリーニングする度になんとも形容しがたい気持ちになります。
また、クリーニングする前に何が入っているか見当はつけていますが、それが当たっていると嬉しい気持ちになります」(Takeshiさん)
見つけるのは一瞬、削るのはじっくり
採取の時にはすぐに見つけ出してしまうというが、そうして見つけた石ころからカニを取り出すまでには、長い時間がかかる。
手のひらの上側に置かれたカニ化石は、2024年のある春の日に採取したもの。
「採取した時点でハサミが少しだけ見えていたので状態が良いと判断をしてクリーニングをいたしました」(Takeshiさん)
ハンマーで割ると壊れてしまうため、カッターナイフで20時間ほどかけて、地道に手作業で削り出す。そして仕上げは、裁縫針の様な細い針で削っていくそうだ。
Takeshiさんの投稿には、Xユーザーから
「すごいです。これ実はただの石から削り出した化石風の彫刻とかじゃないんですよね...」
「何で見つけられるんや...」
「何故専門家は下の石を見てこれが化石だと分かるのだろうか」
「カニが入ってるって経験をどれだけ積めばわかるのかな」
といった声が寄せられている。
長い眠りから優しく起こされたカニ。Takeshiさんの素晴らしい腕前に、どこか喜んでいるようにも見える。(ライター:Met)
採取した??の化石です。
— Takeshi?? (@angustidens) September 8, 2025
下の丸みのある石ころ(コンクリーション)をクリーニングすることで、上の様な??化石が現れます。コンクリーションは非常に硬く、手作業での作業の為非常に時間が掛かっています。※下のコンクリーションにも??が入っています。 pic.twitter.com/fw3ueG2hcL