夫の暴力に耐えかねた妻は、幼い息子たちを連れ川の中へ... 3人の命を救ったのは「牛が鳴くような声」
声をかけられた母は...
おばあさんと私たち三人の他には周囲に誰もいません。子供の叫び声とそれを引きずる母を見て「ただごとではない」と声を掛けて下さったのでしょう。しかも、母を刺激しないように、のんびりと。
「いいえ、なんでもありませーん」
母は涙を拭いて取り繕うと、元来た道を何事もなかったように歩き出しました。
振り返り振り返り見ると、おばあさんはこちらが見えなくなるまで私たちを見送ってくれているようでした。

母は父の暴力から逃れたくて、あの行動に出たのだと思います。それをたった一言で、私たち三人の命を救って下さったおばあさん。あの時のことを忘れた日はありません。
今生きているのはあなた様のおかげです。本当に有難うございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)