「バスもタクシーも見つからず、助けを求めた旅先の幼稚園。事情を説明すると園長が『貴女...』」(千葉県・70代以上女性)
一人旅を楽しむ千葉県在住のAさんは、2021年、九州北西部を訪れた。
そこで出会った人たちの温かさ、思いやりの深さに、彼女は心を打たれたという。

<Aさんからのおたより>
2021年12月の6日間、九州北西部で1人旅をした。
佐賀県某所で電車を降りてバスに乗る予定だったが、駅前から出ていない。閑散としていて、タクシーも見当たらなかった。
とにかくタクシーを見つけようと、重いスーツケースをゴロゴロ転がしながら、遠くに見える建物めがけて歩く。必死だった。
建物に近付くと、中から子供達の声がした。幼稚園のようだ。
園のインターホンを鳴らして助けを求めると...
その建物のインターホンを鳴らす。出て来てくれた女性に訳を話すと、園長先生も出て来て「貴女、そのバスが出ている所まで送ってあげなさい」と言ってくれた。
〝地獄に仏〟とはまさにこのことだ。心からほっとしたし、有り難かった。
私は彼女たちにとって、見ず知らずの人間だ。それなのにこんなにもあたたかい手を差し伸べてくれるなんて......。

3日後、今度は長崎駅前の横断歩道のない場所で途方にくれて、おろおろしていた。
すると、1人の男性に声をかけられた。
「暇だから運んであげるよ」と、私の重いスーツケースを持って、長くて高い歩道橋を登って降りてくれた。私に気を遣わせない言葉と共に、心温まる行為を贈ってくれたのだった。
九州の人達は、なんと思いやりのある人ばかりなのだろう。
1人旅のおばあさんが心からのお礼を届けたい。ありがとう。本当に助かりました。
機会があればまた九州を訪れたい。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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