東大学食で〝謎の実験〟実施され18万人困惑 目的は何?主催者に聞く
副菜を人気にするために...
尾上さんによると、「オクラの実験」は、2024年に東京大学と電通が協働して開いた「東京大学全学自由ゼミナール『企画の研究所』」という授業の一環だ。
「漠然と語られがちな『企画』を、学生と一緒になってあれこれ試しながら形にしていくゼミです」(尾上さん)
その授業の一環として11月11日に開始したのが、「どうやったら学食の副菜の売り上げを上げられるか」をテーマとした、競技形式の企画大会。
学生たちを「オクラ」や「煮卵」、「冷奴」といった副菜ごとにチーム分けし、どのチームが、担当する副菜をより人気にできるかを競い合うというものだ。
さんみかんさんが見かけたのは、そのうちの「オクラチーム」の学生たちが発案した実験だった。
事情を知らなければただただ謎かつシュールな実験風景に、X上では18万件以上のいいね(19日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「オクラ好きほいほいじゃんか」
「なんかバカバカしいんだけどすごく好き笑」
「いわゆる『におい出し』ってやつですよね。よくある手だけど、オクラは弱くないw?」
こうした反響があることについて、尾上さんがオクラチームの学生たちに感想を聞いてみたところ、
「オクラの匂いを推した今回の企画が、これほど広い層に反響を呼ぶとは思わず、驚きと嬉しさを感じています。『オクラに匂いなんてあるの?』とつっこまれながらも、もっともらしく実験する面白さを信じた甲斐がありました。
もとは『オクラのお浸し』の売り上げを上げるための企画なので、ぜひ食べてみてください!」
と語っていたという。うーん、オクラの匂い、気になってきたな......。