「病床の父を7年間も見舞い続けてくれた同期の仲間。父が亡くなったあと、会社の同僚たちに...」(千葉県・40代男性)
<Sさんからのお便り>
私の父は約10年程前に亡くなりました。
その7年前に自宅で心筋梗塞で倒れ、心肺停止状態が長く、意識は取り戻しましたが、身体と脳に障がいが残り、半分寝たきりのような状態が続きました。
はじめのころは会社の上司、同僚、部下の方々がお見舞いにきてくれていましたが、入院生活が長くなると、もちろんその後何度もお見舞いに来られる方はほとんどいらっしゃいません。
しかしそんな中、父の同僚の1人で、同期入社の方だけは、入院してから亡くなる7年の間、2~3週間毎に毎回お見舞いに来てくれました。
CDプレイヤーをわざわざ購入してきて音楽を聴かせてくれたり、新聞を読んでくれたり、お互いの共通の趣味の競馬の話をしてくれたり......。本当によくしてくれました。
父が亡くなったあとは、会社の方に声をかけて、父との思い出の手記のようなものまで作ってくれました。
父が亡くなって4年ほど後、その方が大動脈解離で急死されたと母から聞きました。
独身の方だったので、ご遺体が見つかるまで少し時間がかかったようです。
父のこと、息子の自分がもっときちんとお礼をいいたかったです。
本当に本当に感謝しております。ありがとうございました。
今頃は天国で2人でお酒を呑んでいるのではと思います。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、ありませんか?
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている――。そんな人も、読者の中にいるかもしれない。
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