「弟と妹を連れて映画館に行った小学生の私。帰りの電車で残りのポップコーンを食べてたら...」
<Tさんの体験談>
17年ほど前、京王線の電車の中で起こった出来事です。
わたしは小学生で、弟と妹を連れて映画を見に行った帰りでした。
聖蹟桜ヶ丘駅に着いたら祖母と合流する予定だったのですが、わたしは映画館から持ち帰った食べ残しのポップコーンに夢中になってしまって......。
私と弟と妹は一緒にポップコーンを食べはじめてしまい、気づけば一駅乗り過ごしていました。
しかも、乗り過ごしてしまったことに、「次は高幡不動」というアナウンスが流れてはじめて気付きました。
「どうしよう!?乗り過ごしちゃった!」とパニックになるわたしたち。すると、同じ車両にいた方たち数名が「大丈夫ですか?」とすぐに声をかけてくれました。
「聖蹟桜ヶ丘で降りたかったんですけれど...」と伝えると、一番端の席に座っていた20代後半~30代くらいの黒髪の女性が、「わたしが行きます!」と手を挙げてくださり、一緒に高幡不動駅で降りてくださいました。
その女性は、「これに乗ったら次に着くからね」と、とても親切に教えてくださり、私たちはその後、無事に祖母と合流することが出来ました。
小学生にこんなに優しくしてくださる方がいるのだと、とても嬉しかったのを今もよく覚えています。
助けていただいたこと、祖母と母にもすぐに伝えました。あの時は、本当にありがとうございました。
いま、わたしは助けてくださった女性と同じくらいの年齢になりました。わたしもあの人のように、行動力のある人になりたいと思っています。