小3男子が発明した〝宿題やっつけ装置〟に10万人の古傷うずく 「誰もが一度は通る道」「これやったことある...」
子供って、時に大人には思いつかないコト、思いついても実際にはしないコトをやってのけたりするものだ。
例えば、東京都在住の翻訳会社経営者・オフペン(@officepenguintw)さんが、宿題中の息子を見に行くと......。
こちらは、オフペンさんが2024年10月2日に、
「漢字がとにかく嫌いなムスッコ
書く量を半減できる装置を発明してた
やけに静かに素直に書いてるな...と思ったんだ」
と呟きながら投稿した1枚。
2本の鉛筆の間に消しゴムを挟み、それらをセロテープで固定したものを持ち、漢字の書き取りをしている。一度文字を書くだけで2文字分が書ける仕組みだ。
もしかしたら、読者の中にも同じようなことした経験がある人も、いるかもしれない。
息子さんのチャレンジにX上では10万件を超える(10日夕時点)のいいねのほか、人生の先輩たちからのこんな声が寄せられている。
「誰もが一度は通る道。ただこれ書きづらくて、結局1本で書いた方が綺麗だし早いことに気づく」
「これって書く量は半減するけど、書く時間は倍かかるから結局あんまり変わらないんですよね...」
「これやったことあるけど両方に書ける角度が決まってるからかえって手間なのだ」
「書くの失敗したら、消すのは倍増...」
......どうやら、多くの先達がこの道を通り、そして引き返していったようだ。
やけに静かだと思ったら...
7日、Jタウンネット記者の取材に応じたオフペンさんによると、「書く量を半減できる装置」を発明したのは小学3年生の長男。2日、オフペンさんの仕事部屋で、宿題に取り組んでいたという。
彼は漢字の書き取りが大の苦手。それが宿題になっている時は手を付けたがらない。
しかし、この日に限ってはやたら素直かつ静かに書き取りに取り組んでいた。
「そのとき、私は息子の後ろで持ち帰った仕事をしていたのですが、おかしいと違和感を覚えて様子を見てみると...今回の状態でした(笑)」(オフペンさん)
長男くんが「装置」を使って書いた字は、ぱっと見では「普通に書いたものと見分けがつかなかった」と振り返るオフペンさん。
ただ、やはり操作が難しいのか、いつもより書き取りに時間をかけているようだった、とのこと。
オフペンさんはそんな彼に対し、「知識をつけたり技術を習得するには、不効率な愚直な努力も必要になる」と諭しつつ、"良かった点"も伝えてあげたそう。
「彼が『嫌い』や『面倒』という気持ちを原動力に、アイデアを形にして解決を図ったという一連の流れに対しては褒めました。
もっぱら社会で求められる『ソリューション』や『イノベーション』といったものに近いものだと感じたからです」(オフペンさん)
当の長男くんは褒められたことが特に嬉しかったようで、オフペンさんの言葉に対しては「笑顔で『うん、わかったー』と軽い反応でしたが(笑)」。
また、長男くんの発明には、「すごい 嫌いでもなんとかしようと前向きに取り組んだ結果ですね」「エンジニアの卵ですね。楽するためには死ぬ気で頑張るはず」といった感想も寄せられており、「たくさんの方からコメントをいただいて、自分が子どもに対してすごいと思ったポイントや、褒めてあげたこと、そして一応諭しておいたことは、間違ってはいなかったかなと自信になりました」とも語る。
「息子には、そのまま柔軟な発想や形にする行動力を持って大きくなってほしいですね」(オフペンさん)