「駐輪場にキックボードを止めた小学生。声をかけても無言だったけど、私が自転車を出そうとすると...」(東京都・60代女性)
シリーズ読者投稿~あなたに届け、この「ありがとう」~ 投稿者:ジャム子さん(東京都・60代女性)
その日、ジャム子さんはスーパーの駐輪場で1人の男の子と出会った。
言葉を交わすことはなかったものの、彼のささやかな親切に、彼女は胸が熱くなるほど感動したという。
<ジャム子さんからのお便り>
2週間前の金曜日の夕方6時前。仕事帰りに近くのスーパーに寄った時のことです。
買い物を終えて自転車置き場に行くと、ちょうど小学生の男の子がキックボードでやって来て駐輪場に止めるところでした。
話しかけても何も言わず...
小学3年くらいかな?
「上手に乗るのねえ!」と声をかけましたが、今の時代、「知らない人と話しちゃダメよ!」って家庭でいわれているから、もちろんその男の子は無言です。
私もそのまま自分の自転車を出して、帰ろうとしました。
自転車置き場は機械式。各ラックに番号が付いていて、その番号を入口の機械に入力することでロックが解除されます。
私は使っていたラックの番号を確認して、解除に行こうとしたら......あら? 何やら私の34番ラックからガチャと解除音がしました。
そこで、入口の機械の方をみると、キックボードの男の子が34番を押して解除してくれてたんです。
やっぱり無言、だけど頷いて...
「解除ボタン押してくれたの?」と聞くと、黙って「うん」とうなずいてくれました。
黙ったまま突然そんな事をしてくれた男の子に、私は感動。
「助かりました ありがとうね!」と声をかけると、彼はやっぱり黙ったまま立ち去りました。
一連の行為に私の胸は熱くなり、うるうるしながら自転車を漕ぎました。
こんなに気の利いた子供さんがいるのかと感動し、嬉しかったのです
あの時の優しさ、忘れません。
ご家族の方にもありがとうを伝えたいです。
本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談を、プライバシー配慮などのために編集している場合があります。あらかじめご了承ください)