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「昭和の家の窓ガラス」をノスタルジックな照明器具に かけがえのない「思い出」ごと変身させるステンドグラス作家に注目

松葉 純一

松葉 純一

2024.05.05 06:00
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昭和ガラスには「想い出」がある

「昭和のガラスがこんなに素敵な照明に リメイクができる、ということを皆さんに知っていただきたくて投稿しました」

そう語るのは、アカウント「ステンドグラス モワノ stainedglass moineau」で投稿を行うステンドグラス作家・小林亜希子さん。

お客さんの家の建具にはまっていた想い出の昭和の窓ガラスや、自らコレクションした昭和ガラスから、ステンドグラスのランプを作っているという。

ステンドグラスの制作は25年ほど趣味として続けていたが、昭和のレトロガラスを使い始めたのは約5年前。プロの作家になってからだった。

「ステンドグラス モワノstainedglass moineau」(@s_moineau)さんの投稿より
「ステンドグラス モワノstainedglass moineau」(@s_moineau)さんの投稿より

小林さんがステンドグラス作家としての活動を始めたのは、19年11月。長野県下諏訪のしごと創生拠点施設「ホシスメバ」に工房を構えた。

そこで「昭和ガラス」(昭和時代に製造された建材用板ガラス)に出会い、「そうだ、このガラスたちでランプを作ろう!」と決意したという。

昭和ガラスには、柄の豊富さ、モチーフの面白さ、繊細さ、はかなさ、優しさがある。ほとんどのガラスには色がなく、半透明もしくは透明なので、どんな空間にも馴染みやすい、調和してくれると考えた。

そして、もっと素敵なのは、ひとつひとつの昭和ガラスを取り巻く「想い出」があることだという。

ガラスのオーナーと直接お話ができる機会も増え、その人にとってのかけがえのない大切なエピソードを聞かせてもらいながら、思い出のシーンを頭の中で想像することもある。

「工房に戻り、ガラス1枚1枚を洗浄し、オーナーさんの名前をラベリングして工房の棚に収めていくのだが、その行為はまるで想い出をストックしているかのようです」と、小林さんは語る。

「私にとってステンドグラスは『生涯の友』というか、もう生活をする一部の中に組み込まれているような存在ですね」(小林亜希子さん)
日常生活に寄り添えるステンドグラスを
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