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博多駅「マイング」の顔出しパネルを自宅に迎えた猛者現る 人々の顔ハメ続けて約8年、新たな居場所には仲間も

井上 慧果

井上 慧果

2024.04.20 18:00
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しっかりとした「お別れの企画」もしたかったけれど

ところで、マイングはなぜ顔出しパネルを「処分」ではなく「譲渡」することにしたのだろう。

Jタウンネット記者が19日、マイングを運営する博多ステーションビルに取材したところ、公式アカウントから「募集ポスト」を投稿したマイングの担当者張本人から話を聞くことができた。

3月末を持って撤去されたパネル(画像は博多エキナカ マイング公式Xアカウントより)
3月末を持って撤去されたパネル(画像は博多エキナカ マイング公式Xアカウントより)

マイングから顔出しパネルが撤去されることになったのは、館内レイアウトの一部変更などが行われる影響。それが決まってから撤去の実施までには、あまり時間がなかったという。

「この顔出しパネルは約8年間、何枚撮られたか分からないほど、たくさんの方に毎日写真を撮っていただき、皆さんにとっても慣れ親しんだものであったと思います。
本来であれば、何かもっとしっかりとしたお別れの企画もしたかったのですが、時間の関係で難しく......しかし、中の人としては、簡単に処分してしまうというのも嫌で、どうにかできないかと思い、あのような投稿をさせて頂きました」(マイング担当者)

「お客様に愛されたパネルを、何かの形で残したい」――そんな担当者の熱い思いが実り、パネルには「らんちゃんさんの家」という次の居場所が見つかった。

この結果を担当者も大いに喜んでいるようだ。

「とにかく、らんちゃんさんに喜んで頂けていて、有難い気持ちです。以前、写真を撮られたこともあるというご縁のある方の元で、長年愛されたパネルがこれからも生きていてくれるというのが、とても嬉しいです」

ちなみに、人間2人分という巨大な顔出しパネルは、普段からお世話になっていた佐川急便に配送してもらったそう。

担当者は「佐川さんも、このようなものを運んだことはあまりないかと思いますが、とても快く引き受けてくださいました。佐川さんはこうしていつも、誰かの幸せを運んでいるんだな、と有難く思いました」と感謝も述べていた。

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