博多駅「マイング」の顔出しパネルを自宅に迎えた猛者現る 人々の顔ハメ続けて約8年、新たな居場所には仲間も
しっかりとした「お別れの企画」もしたかったけれど
ところで、マイングはなぜ顔出しパネルを「処分」ではなく「譲渡」することにしたのだろう。
Jタウンネット記者が19日、マイングを運営する博多ステーションビルに取材したところ、公式アカウントから「募集ポスト」を投稿したマイングの担当者張本人から話を聞くことができた。
マイングから顔出しパネルが撤去されることになったのは、館内レイアウトの一部変更などが行われる影響。それが決まってから撤去の実施までには、あまり時間がなかったという。
「この顔出しパネルは約8年間、何枚撮られたか分からないほど、たくさんの方に毎日写真を撮っていただき、皆さんにとっても慣れ親しんだものであったと思います。
本来であれば、何かもっとしっかりとしたお別れの企画もしたかったのですが、時間の関係で難しく......しかし、中の人としては、簡単に処分してしまうというのも嫌で、どうにかできないかと思い、あのような投稿をさせて頂きました」(マイング担当者)
「お客様に愛されたパネルを、何かの形で残したい」――そんな担当者の熱い思いが実り、パネルには「らんちゃんさんの家」という次の居場所が見つかった。
この結果を担当者も大いに喜んでいるようだ。
「とにかく、らんちゃんさんに喜んで頂けていて、有難い気持ちです。以前、写真を撮られたこともあるというご縁のある方の元で、長年愛されたパネルがこれからも生きていてくれるというのが、とても嬉しいです」
ちなみに、人間2人分という巨大な顔出しパネルは、普段からお世話になっていた佐川急便に配送してもらったそう。
担当者は「佐川さんも、このようなものを運んだことはあまりないかと思いますが、とても快く引き受けてくださいました。佐川さんはこうしていつも、誰かの幸せを運んでいるんだな、と有難く思いました」と感謝も述べていた。