「小学6年生、初めて一人で映画館。クライマックス直前、知らない誰かが後ろから私の脇に手を入れて...」(50代男性)
2024.04.04 12:00
後ろから脇に手を入れられて...
意気揚々と映画館に向かい、入場するとぎゅうぎゅうの満席。
当時は立ち見も出来たし、入れ替えもなかったので、出入口まで人で一杯でした。
その頃の私は、学年でも一二を争う小柄さ。このままではスクリーンが見えません。
必死に人をかき分け、何とか最後列の後ろにあった柵によじ登り、しがみつく様にして人の頭の間から見ていました。
映画はとても面白く夢中になりましたが、柵にしがみついているのは辛いと感じてはいました。
すると、クライマックスに差し掛かった頃に、誰かが後ろから私の脇に手を入れて抱き上げてくれたのです。
ちょうどあの月のシーンで急に視界が開けて、震えるほど感動して涙を流しました。