全都道府県チーバくん化!? 町工場の技術で作られた「チーバくんと日本の仲間たちパズル」がたまらん
千葉県のマスコットキャラクターといえば、まず「チーバくん」をイメージする人は多いだろう。
横から見た姿が千葉県の形の、赤い犬のような見た目の「不思議ないきもの」だ。
そしてその「不思議ないきもの」には、46匹(?)の不思議な仲間がいるという。
こちらは、2024年3月28~31日に埼玉県川口市で開催されたイベント「川口まちこうば芸術祭2024」で展示されていた真っ赤な都道府県パズル。千葉県のピースはチーバくんだ。
そして、他のピースもよく見ると、チーバくんっぽい目と鼻が......!
チーバくんの生みの親であるイラストレーター・さかざきちはるさんはXアカウント(@46963chiharu)で、こう説明している。
「全ての県がチーバくんの仲間に変身して赤く輝いています」
不思議ないきものがいっぱい
そう。このパズル、すべてのピースがチーバくんの仲間たちになっているのだ!
魚っぽかったり、鳥っぽかったり、クマっぽかったり......不思議ないきものがいっぱい。
ひとつひとつのピースをじっくり見たくなるこのパズルは、「チーバくんと日本の仲間たちパズル」というらしい。
どんな経緯で生まれたのか? Jタウンネット記者は4月2日、「川口まちこうば芸術祭2024」を運営する川口商工会議所に詳しい話を聞いた。
取材に応じたイベント担当者は、「川口まちこうば芸術祭」はデザイナーやイラストレーターといったクリエイターと川口の町工場がコラボし、様々な芸術作品を制作・発表する場だと説明する。
「魅力ある作品を制作し発信することで、そのデザインやアートのベースとなっている川口市の街の魅力や、川口の製造業の高い技術力を広めることを目的としています」(イベント担当者)
見れば見るほどクセになる「チーバくんと日本の仲間たちパズル」は、さかざきちはるさんのアイデアをもとに、市内の研磨職人やステンレス加工職人らが制作を担当。独自開発の研磨機で地域毎に柄を変えて研磨したのちにレーザーカット加工を施し、ピースにデザインを印刷して仕上げたものだという。だから、反射の感じがそれぞれ違ったのか......!
次のステップは海外に挑戦?
川口まちこうば芸術祭では「チーバくんと日本の仲間たちパズル」以外にも、研磨技術や曲げの技術を活かした金属製のチェアや、ゼブラ社のペン「マッキー」で描かれた鮮やかな絵をテイストそのままに立体化させた作品なども展示されたという。
いずれもクリエイターたちの豊かなアイデアを、川口の「まちこうば」の職人たちが卓越した技術で実現した力作だ。
イベントの魅力は、「物を作るだけではなく人の出会いや繋がりによって可能性が広がっていくことにもある」とイベント担当者。
「普段交わることのないクリエイターとまちこうばが同じベースでものづくりをして、様々な作品が生まれてきました。個性豊かな参加者が、互いのプロフェッショナルな領域で力を出し合って、次へ次へと進んでいく。そんなパワーを常に感じています」
次のステップへの挑戦として、海外の展示会への出展も目指しているという。「クリエイター×まちこうば」の芸術作品が海の向こうでも注目を集める日は、近いかもしれない。