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「がれき処理 or 文化財レスキュー」の二択でいいのか? 震災の記録を残し続ける博物館長が語る「被災物」の価値

藤本 仁

藤本 仁

2024.03.10 08:00
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多くの被害をもたらした2024年1月1日の能登半島地震から2か月。

石川県では、がれきの撤去と合わせて、美術工芸品や古文書などを救出する「文化財レスキュー事業」が行われている。

しかし、被災したモノは、「がれき」か「文化財」のどちらかなのだろうか。ゴミとして捨てられるか、貴重な品として保護されるかの、どちらしかないのだろうか。

いや、そうではない。東日本大震災の被害を記録し、展示しているリアス・アーク美術館(宮城県気仙沼市)の館長・山内宏泰(@riariariabi)さんは1月18日、X上で「第三の選択肢」について言及した。

《東日本大震災で我われが経験した「瓦礫処理or文化財レスキュー」という二択ではなく、「被災物」という第三の選択肢があることを、しっかりとお伝えしなければならない時だと思っています。》
例えボロボロでも、自分にとってかけがえのない物ならば「被災物=記憶の拠り所」として残しましょう。

自分にとってかけがえのないものを「被災物」として残すとは、どういうことか。

Jタウンネット記者が25日、山内さんを取材した。

壊れて使えない「被災物」でも...
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