窓口で「社長呼んで」→3~4分で本人登場 秋田ローカル線で「VIP気分」味わえそうな謎システム導入
お客様とのコミュニケーションをとるために
同社によると、この取り組みは、以前Jタウンネットでも「 『押すと館長が出てくるボタン』 水族館の謎装置が話題に→なぜ設置?館長本人に聞いてみた」で紹介した、「館長が出てくるボタン」を設置している「北の大地の水族館」(北海道北見市)をリスペクトしたもの。
同社の社員がX(ツイッター)上で「館長が出てくるボタン」についてのポストを見かけ、吉田裕幸社長に「ここの水族館さん面白いことやってますよ」と伝えたことが、実施のきっかけになった。社長が「いい取り組みだね、うちでもお客様とのコミュニケーションをとるためにやってみよう」と答えたのだ。
そして、2024年1月24日から阿仁合(あにあい)駅に「社長呼び出しシステム」が設置された。
吉田社長は「このボードを通して阿仁合駅に足を運んでいただいた様々なお客様との交流ができることを期待している」とのこと。
とはいえ、実際社長を呼びだしたとして、何を話せばいいんだ......?
そんな記者の質問に、同社はこう答えた。
「旅や鉄道のお話、秋田内陸線についてのお話などなんでも大丈夫です!
社長鉄印も販売しているので社長が目の前で文字・日付を入れることも可能です」
鉄印とは、全国の第三セクター鉄道会社が実施している各社オリジナルの印で、「鉄印帳」に集めるというもの。社長直々に押してもらえるなんて、もはやサイン会だ。
だが、この社長呼び出しシステム、取材時点では利用者がまだ現れていない。
同社は今後の意気込みについて、
「このボードを通じて、社長や社員とお話しすることでより内陸線を身近に感じてくれたら嬉しいです。無茶ぶりは応えられないかも知れませんが...(笑)」
とコメントしている。