マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界 第百二十四回 セコマ「旭川醤油ラーメン」 文・写真:オサーン カップ麺ブロガーのオサーンです。 「ご当地カップ麺」連載の第百二十四回目となる今回は、北海道のコンビニエンスチェーンであるセイコーマートのプライベートブランド「セコマ」の、「旭川醤油ラーメン」をレビューします。 北海道のコンビニによる、北海道のご当地ラーメン再現カップ麺です。 セコマ「旭川醤油ラーメン」 セイコーマートのPB「セコマ」 セイコーマートは北海道のコンビニエンスチェーンで、北海道では最も店舗数が多く、北海道民に愛される地域のコンビニとしてなくてはならない存在です。北海道以外では茨城県や埼玉県にも展開しています。 海外の安価ワインの輸入販売、店内調理品や自社ブランド品の拡充、生鮮品の販売など、独自色の強いサービスや大手コンビニに先駆けて実施されているものも多数。 プライベートブランド「セコマ」の商品も大手チェーンに負けない品揃えで、カップ麺もかなりの種類が存在。小さめのタテ型容器に入った100円程度の商品がその主力です。 セコマのタテ型カップ麺15種(過去の連載より) この連載でも「セコマ」カップ麺のレビューは何回か行ってきました。 涙が出るほど刺激的な「山わさび塩ラーメン」や、北海道産ホタテだしを使った「貝だし醤油ラーメン」、ちゃんとジンギスカンの味がする「ジンギスカン風焼そば」など、個性豊かなラインアップについては、以下の記事もご覧ください。 北海道が誇る「泣けるカップ麺」 セコマ「山わさび」焼そば&ラーメンの刺激的すぎる魅力 チープだけれどキラリと光る セイコーマートのPBカップ麺は「当たり」だらけ! 山わさび、ジンギスカン、ペペロンヌードル... さすがに攻めすぎ?セイコーマートの「個性派カップ麺」食べ比べ 北海道のコンビニが旭川ラーメンを再現 旭川ラーメンを再現 今回レビューするカップ麺は、「セコマ」ブランドから発売された「旭川醤油ラーメン」です。 旭川ラーメンは、豚骨と魚介のWスープとラードを用いた醤油味のスープに、歯切れの良い低加水麺が合わせられているのが特徴。 「味噌」の札幌ラーメン、「塩」の函館ラーメンに対し、旭川ラーメンは「醤油」で、味の三権分立が成立しています。 製造は本格ノンフライカップ麺「凄麺」シリーズでおなじみのヤマダイで、「セコマ」ブランドでは珍しく比較的高額な定価245円(税別)。 どんぶり型のカップで、セコマブランド初となるノンフライ麺を使用。北海道色の強いセイコーマートが北海道のご当地ラーメンを再現する、北海道愛に溢れる商品と言えるでしょう。 セコマ「旭川醤油ラーメン」の内容物 別添袋は2つ 別添袋は、「後入れ液体スープ」と「かやく」の2袋。 カップには細めの麺のみ入っていました。 麺量は60グラムで、多くも少なくもない一般的なボリュームとなっています。 先入れの「かやく」を麺の上に開けた状態 2袋のうち「かやく」のみお湯を入れる前の先入れで、チャーシュー、メンマ、ネギが入っていました。 具のボリュームも価格を考えるとごくごく標準的のように映ります。 豚骨と魚介のWスープを再現 セコマ「旭川醤油ラーメン」完成 醤油味のスープは、豚骨ベースでほんのり魚介の風味が効いており、旭川ラーメンの特徴であるWスープが再現されています。 魚介がおとなしめで、旭川ラーメンとしてはさっぱりした味わいだと感じました。 スープ表面の油脂も少なめ 旭川ラーメンは、Wスープの他にスープ表面にラードを浮かせていることも特徴ですが、今回のスープは油脂が少なくてあっさりしています。 旭川ラーメンの老舗として知られているのは「蜂屋」と「青葉」。 蜂屋はクセの強い魚介風味と焦がしラードが特徴で、「青葉」は無化調ながら魚介が力強くてラードも多め。 今回のスープはどちらのお店ともスープの味が異なっており、あっさりラーメンが好きな人に重宝されそうな味でした。 スープとノンフライ麺の相性がバツグン 歯切れの良い細めのノンフライ麺 麺は、細めでゆるく縮れのついたノンフライ麺。 旭川ラーメンは低加水の歯切れがよくてやわらかい麺が特徴で、今回の麺でもその特徴がしっかり再現されています。 旭川ラーメンの雰囲気がとてもよく感じられました。 スープが思いのほかあっさりしていましたが、麺も細めでバランスが取れています。 ノンフライ麺ならではのなめらかさに加えて小麦の自然な甘みが感じられ、醤油味のスープと抜群の相性でした。 シンプルな具の構成 具のチャーシューは薄切りで、メンマやネギと合わせてシンプルな構成。 先述の「蜂屋」や「青葉」も具は同じような構成です。 「セコマ」ブランドカップ麺の今後の展開に期待 これまでのセイコーマートのカップ麺のような安価な商品ではなく、コスパが抜群に良い商品とはいえません。 しかしながら「セコマ」ブランド初のノンフライカップ麺という記念すべき商品で、食べたらもう歴史の証人です。 広大な北海道には「札幌」「旭川」「函館」の北海道三大ラーメンだけではなく、「釧路ラーメン」、「ガタタンラーメン」など他にも多くのご当地ラーメンがあります。 それらのラーメンが「セコマ」ブランドのノンフライカップ麺で再現されれば面白いですね。 筆者:オサーン カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)