「公園で凧あげをしてたら、ホームレスが近付いてきて...」 4人家族を驚かせた男の「提案」とは
嬉しそうにはしゃぐ息子たちを見て...
しかしその男性は、とても優しい目と笑顔で、ゆっくりと言いました。
「凧、調整しましょうか」
私たちが上手く凧を上げられないのをみて、声をかけてくれたのです。
その後、彼は糸を調整してバランス取ってくれて、「これでやってみて」。渡された凧は空高く舞い上がりました。

その人は、凧ではなく嬉しそうにはしゃぐ息子たちを見て微笑んでいました。
聞けば、手先が器用で東北から町工場に出稼ぎに来たものの不況でリストラに遭い、「家族に顔向けできないから帰れない」と何年も野宿をしながら日雇いで働いているとか。
そのころ私は、 設立した会社が軌道に乗って自信と野心に溢れていて、ホームレスの人は"社会の落ちこぼれ"なんだと思っていました。
しかし、その人と話して「働きたい、誰かの役に立ちたい」という思いが叶わない人が大半だと知ったのです。