「体調が悪いまま旅を続け、宿についたら38度。1泊の予定が2日間寝続けた私のもとに、女将が1人の男を連れてきて...」(広島県・60代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Z400LTD-Ⅱさん(広島県・60代男性)
ある夏、投稿者は北海道へバイクツーリングに出かけた。
3週間におよぶ旅の終盤、彼は体調を崩してしまい......。
<Z400LTD-Ⅱさんの体験談>
40年前の夏。学生だった私は、北海道へバイクツーリングに出かけました。
キャンプをしたり民宿に泊まったりで3週間。終わりの頃に富良野へ行ったのですが、実は前日位から体調が悪く、宿に着いた頃は悪寒もしてました。
体温計を借りると、熱が38度あって......。
2日目は寝て過ごし、3日目はまだバイクに乗れず...
宿の女将さんが心配して、解熱剤と風邪薬を下さいました。
そして、食欲も無く部屋で寝ている私に、小粥と豪華な石狩鍋を特別に作って下さったのです。美味しかった~。
翌日は終日部屋で過ごしましたが、その間もお昼ご飯に小粥やら料理を用意して頂きました。
熱も下がった3日目の朝。女将さんに1人の男性を紹介されました。
「せっかく富良野に来て頂いたので観光してほしい。でもバイクは無理そうなので、この男性に話したら、車で観光しましょうって言って下さった」とのこと。その日は終日、この方と富良野を観光し、楽しみました。
4日目の朝、バイクの運転も大丈夫そうなので、チェックアウトすることに。予定外の宿泊でお金が心配だったのですか、なんと「1泊分でOK」学生の私にはありがたかったです。
お陰でその後もツーリングを続ける事ができました。
その後も数年の間は年賀状を下さって......感謝しかありません。
いつかもう一度あの宿に泊まりたいと思ったのですが、今はもうありません。
あの時は本当にありがとうございました。
「忘れられない旅先での思い出」教えて!
Jタウンネットでは読者の皆さんが経験した「旅先いい話」を募集している
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)