「義実家がある街に移住した私。子供にねだられ鯛焼きを買ったら、店員に思いがけないことを言われて...」(静岡県・50代女性)
子供のことばかり考えていて...
その日は、当時小学1年生の長男と保育園の長女を連れて、最寄りのスーパーで買い物をしました。その帰り、店の前で鯛焼きを売っているおじさんを見つけました。
子供たちが食べたいというので、「2個ください」と声をかけました。おじさんは「あいよ」と鯛焼きを袋に入れてくれます。そして......
「はい、お母さんも食べな」
と言って、鯛焼きを3つ渡してくれたのです。
いつも子供のことばかり考えて、自分のことは後回しにするのが普通になっていたので、思いがけず自分に向けられた優しさに、緊張していた心が溶けていくような気がしました。
おじさんの笑顔と鯛焼きで、この土地でちゃんと生きていけそうな気がして、幸せな気持ちになりました。
あれからもう20年以上が経ちましたが、あの優しさは今でも忘れることができません。
おじさん、どうしてるかな。今も元気かな。
子供たちは立派に成長して、私も元気で生きてます。あの時は本当に有り難うございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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