「臨月前、『なんで妊婦が』と囁かれた満員電車。ラッシュの総武線で隣に立った男性客に...」（東京都・40代女性）

シリーズ読者投稿～あの時、あなたに出会えなければ～　投稿者 ：Eさん（東京都・40代女性）

Eさんは、田舎で生まれ育ち、結婚して東京に来た。

30歳になったころ、臨月を控えていた彼女はどうしても電車に乗らなければならず......。

＜Eさんの体験談＞

30歳になった頃、私は妊娠していました。

田舎で生まれ育ち、結婚して東京に来た私。日頃は車で移動していて、電車に乗ることは皆無だったのですが......。

「なんで妊婦がこんな時間に...」

忘れもしません、夏の暑い日でした。その日はどうしても電車に乗らなければならない用事がありました。

ラッシュ時の総武線。東京の電車を利用することがなかった私は、それがどれほど混雑するかを知りませんでした。

臨月が近く、お腹を見れば妊婦と一目瞭然の私が電車に乗ると、周りから「なんで妊婦がこんな時間に電車にいるんだよ！」という声も聞こえました。

そんな中、隣にいた若い男性が、電車が揺れるたびに私に触らないように踏ん張ってくれて、周りの方の重み？から守ってくれました。

その方が私の体に触れることは１度もありませんでした。申し訳なかったのと、ありがたかったです。踏ん張るたび、その顔が本当に辛そうで、汗だくで赤ちゃんを守ってくれているのが伝わってきました。 もうすれ違っても分かりませんが、本当に感謝しています。

生まれたのは男の子で、今はあの時の方の年に近づいてきました。彼のような男性になってほしいと思います。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター（＠jtown_net）のダイレクトメッセージ、メール（toko@j-town.net）から、具体的な内容（どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度～）、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢（20代、30代など大まかで結構です）、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

（※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください）