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イノシシ頭が壁をズドンと突き破る! インパクト絶大の巨大オブジェは何故できた?地元に聞く

藤本

藤本

2023.11.21 08:00
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「駐車場探してたらビビった」

そんな呟きとともにX(ツイッター)上に投稿された写真が注目を集めている。

生きているような目だ...(画像提供:小僧@su_dutchさん)
生きているような目だ...(画像提供:小僧@su_dutchさん)

建物を突き破って、巨大なイノシシの頭が出てきている!? どういうコト!?

こちらは兵庫県在住のXユーザー・小僧(@su_dutch)さんが2023年11月13日、X上に投稿した1枚。14日、Jタウンネット記者の取材に応じた小僧さんによると、写真は笹山観光ホテル(兵庫県篠山市)となりの建物を撮影したものだという。

「あまりにも凄い看板?に車を停めて走って見に行き、普段はしない『撮って出し』でツイートしました。
立体看板は好きで見かける度にスマホで撮ってツイートしますがこれには驚きました」(小僧さん)

このイノシシは何なのか。Jタウンネット記者は15日、関係者を取材した。

重さは200キロ以上

大迫力のイノシシ頭は、篠山観光ホテルの物件から突き出している。同ホテルが運営する飲食店「ぼたん鍋処 如月庵(にょげつあん)」の店長が製作を依頼したものだという。

同店の店長によると、完成は2020年8月。前面の道路は「丹波篠山ABCマラソン」のスタート地点になっており、多くの人々に丹波篠山市を印象付けるために設置された。

「丹波篠山市は黒豆、ぼたん鍋、お米、松茸、栗など特産品がございますが、特に観光客が減る冬に『ぼたん鍋』『猪肉』というイメージを持ってもらうために考えました」(同店長)
丹波篠山市の活性化のために登場(画像提供:小僧@su_dutchさん)
丹波篠山市の活性化のために登場(画像提供:小僧@su_dutchさん)

オブジェの制作は巨大看板などを手掛けるポップ工芸(大阪府八尾市)に依頼。同社の代表取締役・中村雅英さんは、「3メートル以上、重さだけでも200~300キロと大きく、手作業なので労力的には大変でした」と当時を振り返る。制作期間は2か月から3か月ほどで、目は毛細血管まで作り込み、イキイキとしたイノシシになるようにこだわった。

なお、如月庵の姉妹店であるぼたん鍋専門店「ぼたん亭」(秋冬限定営業)のビル最上階からも、同様のイノシシ頭が下を見下ろしている。

見かけたら思わずギョッとしてしまいそうな光景に、ユーザーからは

「ちゃんと『突き破った感じ』も演出されてる」
「気合の入った造形だ」
「今度行ってみます!」

といった声が寄せられている。

2023年11月15日、兵庫県内各地で狩猟が解禁され、丹波篠山は今、まさにぼたん鍋のシーズン。気軽に食べられる店もあるので、気になる人は足を運んでみては。

イノシシの狩猟期間は24年3月15日まで。

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