シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Eさん(愛知県・30代女性)その日、夫の母親が亡くなったと知らされたEさんは、急いで新幹線に乗った。 夫の喪服や革靴を運ぶため、手には大きなスーツケース。重たくて、荷物棚に上げられなくて......。 荷物棚が使えず...(画像はイメージ) <Eさんの体験談> 10年ほど前、義母が亡くなった連絡がありました。 大好きだったお義母さん。私はまだ訳も分からぬまま、急ぎ名古屋から東京行きの新幹線に乗りました。 旅行者、ビジネスマン、上京する人でいっぱいの新幹線 夫は先に夜中に車で向かっていたのですが、その時はまだ助かる見込みがあったので、喪服や革靴は持参していません。 後発の私がそれらを運ぶには、海外旅行に行くかのような、大きなスーツケースが必要でした。しかし、大きくて重いので、持ち上げて頭上の荷物棚に入れることができず......。 ある年の3月31日、旅行客やビジネスマン、上京する人などで満席の新幹線で、三人掛けのシートの真ん中で、私はスーツケースを床に置いたまま、テーブルも使えずに小さくなっていました。 真ん中席で縮こまり...(画像はイメージ) そのままものが通らないのどにサンドイッチを無理やり押し込んでいると、隣のビジネスマンが声をかけて下さいました。 「スーツケース、上に上げますね」 そして、サッと、でも重さでふらつきながら持ち上げてくれたのでした。 旅行に浮かれる客にでも見えていただろうに、その優しさに胸がいっぱいになり、泣きそうになるのを必死でこらえたのを覚えています。 降車前も「先に品川で降りるから」と、再びふらつきながらおろしてくれて、お礼を伝える間も与えずにそそくさとデッキのほうへ行ってしまいました。 相手がどんな状況に見えようと、先入観を持たずに優しさを持って生きたいと思った出来事でした。 誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて! Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。 読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。 (※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)