お願い事は「神のみぞシール」? 内容見えない絵馬に疑問「神様どう思われるんだろう」→神社の見解を聞いてみた
SNS全盛の昨今、何がきっかけで個人情報がネット上に流出してしまうかわからない。不用意に自分の身元が特定されないよう対策しているという人も多いだろう。
そんな中、神社でよく見かける「あれ」にも、こんな対策が施されるケースがあるようだ。
こちらは、兵庫県在住の学生・@Tonton0tenさんが2023年9月23日に投稿した写真だ。紐で括りつけられているのは絵馬......なのだが、願い事が書かれている面には「情報保護シール」と書かれたシールが貼られている。
たしかに、絵馬には名前や住所を書く場合もあるし、自分の願い事にしたってある意味では個人情報と言えなくもない。
他人に見られたり、勝手に写真を撮られてネット上にアップされたりするのを避けるため、あえてシールを貼って隠しているというわけだろう。まさにSNSが普及した現代らしい絵馬に、X上ではこんな声が寄せられている。
「神のみぞシール!」
「芸能人の絵馬とか探されて晒されてるの見ますもんね......」
「これ神様どう思われるんだろう」
Jタウンネット記者は25日、投稿について@Tonton0tenさんに話を聞いた。
これも時代の流れか
@Tonton0tenさんが投稿の絵馬を見つけたのは23日の朝、兵庫県西宮市の西宮神社でのことだ。別の投稿によれば、投稿写真のものの他にも同様の絵馬があったという。
「SNSなどで他人の実名入りの絵馬の写真をあげている人もいるので、こういった配慮がされるのも時代の流れなのかと思いました」(@Tonton0tenさん)
一方、シールで隠された絵馬に対しては、「神様にも願い事が見えないから叶わないのではないか」といった懸念の声も寄せられている。
絵馬にシールを貼るという行為について、神社側ではどう受け止めているのだろうか。Jタウンネット記者が26日、西宮神社広報担当の小嶋今晨(いまとき)さんに話を聞いたところ、「貼るも貼らないもそれぞれの自由」とのこと。
「絵馬にシール類を貼って願い事を隠しても、それで神様にまで通じなくなるということはありません。
今は絵馬に書いたことがネットなどに流れてしまう不安があるというのもわかりますので、貼りたい人は貼ったらいいと思いますね」(小嶋さん)
また、内容は隠したいけどシールを貼るのには抵抗があるという人は、実名や住所は書かないようにする、なども1つの方法とのことだ。