「バイクで一人旅の途中、近寄ってきたハーレー乗りグループ。強面の男たちが私に向かって『お兄さん、さっき走ってく時...』」(神奈川県・20代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Fさん(神奈川県・20代男性)
Fさんはその日、1泊2日のバイク旅を終えて帰る途中だった。
車体の動きに違和感を覚えつつもしばらく走り、途中で休憩していると、そこにコワモテの男たちがやってきて......。
<Cさんの体験談>
5年ほど前、原付バイクから大型バイクに乗り換えて初めて遠出をしました。
高速道路を使うことで家から遠いツーリングスポットにも行けるようになったので、1泊2日で長野県へ。目的は、以前から走ってみたかった霧ヶ峰高原のビーナスラインという有名な道を走ることでした。
「絡まれる」と覚悟した
1日目は問題なく終了し、2日目はビーナスラインを走った後にそのまま高速道路を使い家に帰ろうとしていました。
ホテルを出る際に若干バイクが重く感じ、カーブ道では車体がすこし変な動きをしましたが、「慣れていないからかな」と考え、そのまま走ることに。
やがてビーナスラインを走り終わり、自宅までのナビを登録するために霧ヶ峰高原で休憩。すると、そこへハーレーに乗ったコワモテのお兄さん数人がやってきたんです。
思わず「絡まれる」と覚悟した私に、彼らはこう声をかけてきました。
「お兄さん! さっき走ってく時に後ろのタイヤが潰れてるの見えたからパンクしてるんじゃない?空気入れ貸してあげるよ!」
お兄さんたちは優しく話しかけてくれたのですが、テンパってしまったのと少し怖かったので、私はその場できちんとお礼を言えずに「ありがとうございます。ガソリンスタンドに行ってみます」とだけ言って去ってしまいました。
パンクしたままだったらと思うとゾッとする
結局ガソリンスタンドでは修理できずに近くのバイク屋さんでパンク修理してもらい、無事に帰ることができました。
タイヤがパンクしている状態で高速道路を走っていたらと思うとゾッとします。この出来事があってから、あの時のライダーさんみたいに他の方を助けられるように、自分も空気入れを持ち歩くようになりました。
お礼を言えずに後悔しています。見ているか分かりませんが、ありがとうございました。
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