逆に作るの難しくない? 新人店員さんの「失敗ソフトクリーム」がもはや芸術的だった
ソフトクリームマシーンって、コーンの上に綺麗に盛ろうと思うとけっこうコツがいる。慣れていないと変な形になったりするのはお約束だ。
しかし、時にはもはや「失敗作」ではなく「芸術」に近い形になることもあるようだ。
こちらは、2023年9月10日にX(ツイッター)上に投稿された写真。コーンの上に乗っかっている緑色のソフトクリームは、見事なまでに形が崩れてしまっているが、それでもなんとか立っている。絶妙にバランスが取れているのだろうか。むしろ、狙ってこの盛り付け方をする方が難かしそうだ。
投稿者が手にした芸術点の高いソフトクリームを見たユーザーからは、こんな声が寄せられている。
「アーティスティック! それでいて食べづらそうじゃないし...」
「これもう上手いんじゃね」
「通常より盛られてそうで良き!」
Jタウンネット記者は11日、投稿者に詳しい話を聞いた。
「ネタとして美味しすぎるやん」
投稿者が「芸術的なソフトクリーム」を手にしたのは、2018年の5月。
仙台の松島を観光中、休憩するために立ち寄った土産物店で注文したずんだソフトを座って待っていたら、店員のお兄さんに後ろから声をかけられた。
「あの...すみません...ちょっと形が...変になってしまって...」
申し訳なさそうな声に「味は一緒だし構わんやん?」と思った投稿者は、「別に良いですよ?」と言いながら振り返った。すると......。
「目の前にこれがあったので、リアルに二度見しました」(投稿者)
店員はソフトクリーム作り初心者だと名乗り、投稿者に謝罪したという。彼の一生懸命さを感じた投稿者は爆笑するわけにもいかず、必死で笑いを堪えて受け取ったそう。
「ネタとして美味しすぎるやん、と思って、それから速攻で写真を撮って家族にメールしました(笑)。もちろん味も美味しいのですが、面白すぎてそれどころではなく......」(投稿者)
その後、投稿者がニヤつく顔を必死に抑えながらずんだソフトを食べていたところ、芸術的ソフトを生み出した店員さんが「お詫びに」、と笹かまを持ってきてくれた。逆に申し訳ないやら更に面白いやらで、「めちゃくちゃ腹筋痛かったです」。
「お兄さんは今もういらっしゃらないでしょうが、思い出すたびに楽しくなる出会いをありがとうと思います」(投稿者)
ソフトクリーム作りは失敗してしまったかもしれない店員さんだが、投稿者の楽しい思い出作りには大成功していたようだ。