「うまれたね」「うまれてるね」 赤ちゃん誕生翌日、母子の部屋を覗きこむキリンの皆さんにほっこり
ご近所の話題に興味津々なのは、人間だけではないのかもしれない。
そう考えさせられる写真が2023年7月21日、東京動物園協会の運営するウェブサイト・東京ズーネット(@TokyoZooNet_PR)のX(ツイッター)アカウントから投稿された。
キリンたちが中央に集まって、奥の部屋をのぞき込んでいる。一体、何を見たがっているのか。東京ズーネットは、こんな呟きを添えていた。
「キリン誕生の翌日。母子のいる部屋をのぞきこむ、そのほかのキリンのみなさん」
同サイトによると、7月3日に多摩動物公園(東京都日野市)で飼育しているキリン・ユリアがメスの子供・ユウノを出産した。出産当日の朝、寝室にいたキリン6頭はユリアとユウノがいる産室を覗いていたそうで、投稿された写真はその様子を捉えたものだった。
生まれたばかりの子供が気になるのだろうか。Jタウンネット記者は8月3日、多摩動物公園を取材した。
新入り子キリンを歓迎?
取材に応じてくれた北園飼育展示係の塩澤花菜さんは、キリンたちが産室を覗いていた理由を、「産まれたキリンの子を気にしているから」と推測する。
キリンは他の個体の出産にも興味を示すことがあり、特に年齢が若いキリンほどその傾向が高いという。
「別の日には若いキリンの1頭が、産室の扉越しにいるキリンの子と交流していることもありました。
若いキリンは、キリンの子の頭の高さまで首を下げ、扉越しに匂いをかいだり、顔の周りを舐めてグルーミングをしたり、興味津々な様子でした」(塩澤さん)
「キリンの気持ちは私の推測になってしまいますが、新入りのキリンの子を歓迎しているのかもしれないですね」
と塩澤さんは語った。
産まれたばかりの子供を気に掛けるキリンたちの様子には約1万件のリポスト、約5万4000件のいいね(21日昼時点)が寄せられるなど大反響に。ユーザーからはこんな声も寄せられている。
「野次馬ならぬ野次キリンたち 好奇心旺盛なのですね」
「産まれたのがわかるのスゴイ」
「完全にライオンキングですご」