この研究員、怪しすぎる... 頭にハト頭被り「鳥に警戒されないように配慮」した結果がこちらです
森の中で見かけたら思わず二度見してしまいそうなシュールな写真が、X(ツイッター)上で話題になっている。
こちらは、東京大学准教授で理学博士の鈴木俊貴さん(@toshitaka_szk)が2023年8月22日に投稿した写真だ。落ち葉が散らばる林の中の地面に、鳥の頭を模した被り物をした人間が座っている。
これは一体どういう状況なのか。写真に添えられているのは、こんなつぶやきだ。
「一昨年から一緒に研究している研究員。シジュウカラに警戒されないよう配慮した結果こうなった(意味はなかった)」
鳥に警戒されないように、自らも鳥になろう、という発想だったらしいが......残念ながら上手くはいかなかったようだ。
Jタウンネット記者は23日、当時の詳しい状況について鈴木准教授に聞いた。
親鳥に警戒されないように
鈴木准教授によると、投稿写真は6月某日、長野県にある森の中で撮影したもの。被り物をしているのは、鈴木さんと同じく理学博士で、コウモリ類や鳥類を対象に行動学・進化学などの研究をしている研究員とのことだ。
撮影当時、鈴木准教授と"シジュウカラ頭"の研究員は環境省の許可を取得したうえ、森でシジュウカラの鳴き声(言葉)を研究していた。その過程で巣箱を開けてヒナの体重を測る必要があったという。
「鳥たちは賢く、人間の顔を覚える種類も知られています。親鳥に顔を覚えられたら、その後、その巣で鳥の言葉を研究することができなくなります。なぜなら、親鳥は我々に警戒し、『ピーツピ(警戒!)』とばかり鳴くようになるからです」(鈴木さん)
そこで、なるべくシジュウカラの親鳥たちに顔を覚えられないよう、「ハトっぽい何か」の被り物をしてヒナの体重を測定する、という作戦を考えた。
「ですが、結局僕たちはシジュウカラの親鳥に嫌われてしまいました。被り物をぬいで観察しても、親鳥は『ピーツピ、ピーツピ!』と怒っていました。顔以外も見ているんだろうと思います」(鈴木さん)
残念ながら失敗に終わってしまった「カモフラージュ作戦」に、X上ではこんな声が寄せられている。
「山で出会ったら泣く」
「悪の組織に改造された怪人じゃないですか」
「シジュウカラどころか人間からも警戒されると思いますw」