「激しく同意」「わかりみしかない」 京都で掲げられた看板「ヤッパリ紙の本」に共感の嵐→なぜ生まれた?書店に聞く
やっぱり本は、「紙」が好き――。
そんな人なら思わず共感してしまうであろう看板がツイッターで話題になっている。
こちらは考古学者で同志社女子大学教授の山田邦和さんが2023年6月12日に、ツイッター(@fzk06736)に投稿した1枚。京都市山科区にある商業施設・ラクト山科ショッピングセンターの前で撮影したものだという。
力強い毛筆で書かれた「ヤッパリ 紙の本」という文字は、短いながらも紙の本への情熱が伝わってくる。
山田教授が投稿した写真には約7200件のリツイート、約2万5000件のいいね(6月15日夕時点)のほか、多くのコメントも寄せられている。
「正に紙対応」
「特大サイズの共感を贈りたい」
「それな! 以外の言葉が浮かばない」
「激しく同意」
「わかりみしかない。紙の本しか勝たん。」
「紙派」の人々の心を打った書道作品は、どんな経緯で生まれたのか。6月15日、Jタウンネット記者は掲出者である「山科書店」に聞いた。
「本を愛する気持ちの表れではないか」
取材に応じたスタッフによると、話題の作品は同店の看板。
以前は「山科書店」と店名だけ書かれた毛筆の書を掲げていたが、「普通過ぎる」という理由で、ある時から「ほん」とだけ書かれたものに。さらに取材時から1~2か月ほど前に、現在の「ヤッパリ紙の本」に変更した。
歴代の看板を手掛けてきたのは、書道家の畠中幸代さん。山科書店を長らく利用している常連さんで、同店創業者と仲が良いことから依頼している。
看板のデザインは創業者と畠中さんの間で決められていて、「ヤッパリ紙の本」を新しい看板の言葉に選んだ理由はわからないという。その上で、スタッフは次のように語った。
「創業者の本を愛する気持ちの表れではないか、と思います」
山科書店は、ラクト山科ショッピングセンター(RACTO-B)の4階にある総合書店。カテゴリーごとに分類され、様々なジャンルの書籍が並ぶ。中でも、絵本や音の出る本といった児童書の品揃えに定評があるという。
「紙の本」を愛する熱い魂を感じに、訪れてみてはいかが。