巨大な「目玉」がこちらを見ている? 岐阜県に鎮座する奇妙な建物の正体とは
道端で目撃したら、目玉が飛び出してしまいそうな建物をツイッターで発見した。
早速皆さんにもご覧いただきたい。

映っているのは......なんなんだ?
Jタウンネット記者には、赤とオレンジのぐるぐるとした部分が瞳に、その周りが白目の巨大な「目玉」のようにも見える。
なんとも奇抜で、迫力のある建物だ。
これはいったい、なんの建物なのだろう。そして、どこにあるのだろう。
気になったJタウンネット記者は2023年4月17日、この画像の投稿者であるツイッターユーザーの昭和ロマンチカ(@romans__S)さんに話を聞いた。
建物の正体は...
昭和ロマンチカさんによれば、建物の正体は岐阜県可児(かに)市にある喫茶店「ミロ」。
その名の通り昭和レトロな建造物が好きだという昭和ロマンチカさんが、この場所を訪れたのは2022年5月のことだった。
「画像より、大迫力でした。
どこか1970年の万博を感じる奇想天外な建物という印象でした」(昭和ロマンチカさん)
喫茶店だとわかると、さらに謎が深まる。なぜこんなにも巨大な「目」が必要なのか?
奇抜なデザインの理由が気になった記者は18日、同店の店長にも話を聞いた。

店長によれば、このデザインは「目立つようにしたい」との思いで考案したもの。1971年の創業時から50年間変わらないという。
そして、オブジェのモチーフは「目玉」ではなく、「花」だった。
左右に黄色の葉っぱが開き、白い部分が花、中央の円の部分はつぼみになっているのだとか。目玉と信じて疑わなかった記者は、仰天してしまった。しかし、確かに葉っぱがある。
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特徴的外観についてお客さんから声を掛けられることもしょっちゅうで、
『なにこれ、目玉ですか』と言われることもあります」
と店長は語る。
なお、店名の「ミロ」は店内に飾ってある「ミロのヴィーナス」像から取っているとのこと。
店舗の中から外、そして店名に至るまで店長のセンスが光る喫茶店のようだ。
【喫茶 ミロ】
— 昭和ロマンチカ (@romans__S) May 2, 2022
岐阜県可児市今渡
奇想天外でかなり特徴的なデザインの外観。
こういった昭和40年代の面白い近代建築のデザインは減少してきているのでかなり貴重。
もちろん当時は最先端の建造物だっただろうし、今もなお色褪せない。
入口は階段を登った高台にある。#昭和スポット巡礼 #昭和喫茶 pic.twitter.com/AvyHyE6yJn