勉強机の上に、生首が2つ... とあるサメ好き大学生の自室に展開された「奇妙すぎる光景」に反響
初めて見たサメの全身骨格に「衝撃」
Hirokiさんは元々古生物が好きで、化石を発掘することが趣味だった。
そして、高校1年生だった4年前。化石を掘りにドイツのゾルンフォーフェンという地域を訪れた際に、地元の博物館に展示されていたサメの全身骨格の化石を見て、サメに興味を持つようになった。
「それまで私は、サメは軟骨魚類で顎や歯といった硬骨の部分しか化石として残らないと思い込んでいたため、初めて見るサメの全身骨格を目の当たりにして、衝撃が走りました。そこから私はサメ類(板鰓類)の骨格に興味を持ち、高校1年の冬から様々なサメを収集して、サメの骨格標本を作るようになりました」
肝心のサメは、主に漁などで混獲されてしまったものを漁師などから買い取ることで調達。自宅にある例の勉強机で標本にし、作った後は家において観察しているという。
Hirokiさんが勉強机で標本を作るのは、疑問点が出た場合、解剖図譜や図鑑などで調べられるから。また、長時間集中して作業しやすく、見えにくいところを照らすのに便利なデスクライトもあるので、勉強机での作業が習慣化しているとのこと。
ところで、ツイッター上で注目を浴びたサメの頭はまだ標本として完成していないが、Hirokiさんは同じ種類であるアカシュモクザメの標本を見せてくれた。
「アカシュモクザメは骨の構造が複雑なため、一般的なサメよりも標本にすることが難しいです。特に視神経を支える後眼窩突起と呼ばれる骨は、非常に細長くなっているため、除肉中に欠けてしまうことが多いです。また、一般的なサメの骨格も軟骨という水分が多く含まれている骨格で構成されているため、乾燥させると骨が収縮してしまい、原型を保ったまま標本にすることが非常に難しいという特徴があります」
頂いた命に感謝しながら精一杯標本を作っているというHirokiさん。まだ制作途中だという標本の完成が楽しみだ。