「2歳の娘の手を引いて、10か月の娘はベビーカー。クタクタで高速バスに乗った私に、スーツの男性が...」(福島県・40代女性)
「ベビーカー出しておいて?」
無事に母の手術も終わり、私は再び高速バスで帰宅するためバス停へ。2歳の娘の手をひ、き10か月の娘をベビーカーに乗せ、慣れない道のりです。くたくたになってやっと高速バスに乗りました。
そうして1時間半ほどバスに乗り、「さあ降りるぞ」と隣の席の娘に目を向けると、案の定爆睡。仕方なく、10か月の娘をおんぶし、爆睡で重さの増した2歳児を抱こうとしたところ、スーツ姿の男性が私に声をかけてきました。
「お母さん、先に降りてベビーカー出しておいて?」
私が「あ、ありがとうございます!」と焦りながらバスを降りてベビーカーを広げると、2歳の娘を抱いたその男性はそっとベビーカーに娘を寝かせてくれたんです。「すみません、ありがとうございます!」とお礼を言うと、男性は片手をひらひらさせて去って行かれました。
疲れと、無事に降車できた安堵感と、その方の親切さに涙があふれました。20年前、郡山市役所の高速バス降り場で助けて下さったあの男性の親切は今でも忘れません。
あなたの優しさを、大きくなった娘達に話しています。本当に助かりました、ありがとうございました! お礼を言うしか出来なかったあの日の優しさを、リレーできればと今でも心がけています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
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