宇宙空間に浮かぶマリービスケットと...ネコチャン!? 奇抜すぎるコラボTシャツ爆誕...森永製菓も「困惑」
卵とミルクのやさしい味わいが特徴の森永製菓「マリービスケット」。食べたことがある読者は多いだろう。
そんなマリービスケットをあしらった謎すぎるデザインの「Tシャツ」が話題となっている。
コレだ。
胸元に、光輝く大きなマリービスケット。その奥には銀河が広がっている。
そしてマリービスケットの陰から、猫ちゃんがこちらを覗き......えっ、どういうこと? どういう意味? というか、何!?
あまりにも奇抜なデザインは、当然、ツイッター上で注目を集めた。寄せられたのは、こんな声だ。
「せめてムーンライトならわかるけど何故マリーww」
「ビスキャット...」
「皆既日食のダイヤモンドリングを模しているのでは。。。」
「ダイヤモンドリングと見せかけたネッコの殺気!」
「最高のTシャツきた」
困惑と興奮が入り交じっている。無理もない。Jタウンネット記者も18日、困惑と興奮を抱えながら、Tシャツの販売会社を取材した。
超新星爆発と掛け合わせたのは「必然でした」
話題のTシャツはアパレルアイテムなどを展開するブランド「グラニフ」(本社:東京都渋谷区)と森永製菓(本社:東京都港区)のコラボレーションアイテムの1つ。
マリービスケットは、グラニフの人気オリジナルデザイン「インザスーパーノヴァ」(編注=動物と宇宙の『超新星爆発』を掛け合わせたデザインの服やグッズを展開している、謎のシリーズ)とコラボして、あんなことになったらしい。
「『マリーというお菓子が持つ魅力をどう表現しよう?』と考えに考えた結果、マリーが持つ魅力を表現するにはグラニフの『インザスーパーノヴァ』と掛け合わせようとなったのは必然でした。
デザイナーがデザインを考える上で、その思いつきは毎回ビッグバンが起きるようなものです。
マリーのおかげで今回このようなビッグバンが起こり、多くの方々にご注目いただけるデザインとなりました」
記者の取材にそう語ったのは、コラボレーション企画のグラニフ側の担当者・花井香穂里さんだ。
なるほど、何を言っているのか、よくわからない。
よくわからないので、もう少し詳しく、デザインのこだわりについて聞いてみることにした。
わからなくていい。ただ、感じてほしい。
「マリー、テーブルクロス、宇宙、猫。通常では起こり得ない組み合わせですが、『よくわからないけど、なにか良い』と思えるような絶妙なラインになれば、と試行錯誤しました。
森永製菓さんのご担当者様に初めてデザインをお見せした際も、こだわりやデザインの説明をしたのですが、言葉にすればするほど担当者様を困惑させてしまいました」(花井さん)
――最初に困惑していたのは、森永製菓だったようだ。
それもそのはずである。そもそも、今回の企画はグラニフから持ち掛けたものだった。企業とのコラボレーションにも力を入れていきたいと考えた同社が「商品が持つ優しい雰囲気がグラニフの世界観ともマッチするのでは」と考え、森永製菓に提案したのだ。
結果、出てきたものの1つが、超新星爆発の中に在るマリー(と猫)。困惑しないはずがない。
では、困惑する森永製菓の担当者に、グラニフ側は何を伝えたのか。
「お打ち合わせの中で『このデザインは理解しようとしなくて大丈夫です!感じて頂ければ』とお伝えしたのはコラボレーション担当者も初めてのことでした」(花井さん)
つまり、"考えるな、感じろ!"というワケだ。
そして、森永製菓の担当者は、その良さをしっかり「感じた」らしい。そうでなければ、「マリー×インザスーパーノヴァ」Tシャツは実現していないはずだ......。
「マリー×インザスーパーノヴァ」Tシャツがツイッター上で大きな話題になっていることを受け、花井さんは「グラニフとコラボレーションすることで、マリーの魅力が改めて皆様に伝わったのはとても嬉しいです!」と喜びをあらわにする。
「『頭で理解』しなくても『心で感じる』ことが心地よいと多くの方に気づいて頂ければグラニフでのお買い物がより楽しくなるかと思います」(花井さん)
本来ならば出会うはずがなかったものたちが出会ったことでビッグバンが発生し、その末に誕生した「マリー×インザスーパーノヴァ」Tシャツは24日現在、グラニフ公式オンラインストアで予約受付中。店頭では2023年4月25日から販売予定だ。
マリービスケットの他に、「森永ミルクキャラメル」や「おっとっと」など人気のお菓子とのコラボレーション商品も生まれている。