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猛威をふるう「スギ花粉」に立ち向かえ 「少花粉スギ」に「花粉飛散防止剤」...対抗策が成長中

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2023.04.13 06:00
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[かんさい情報ネットten.―読売テレビ]2023年4月5日放送では、花粉症対策についての話題を取り上げていました。

日本人の4割が悩んでいて今や「国民病」ともいえる"花粉症"。もはや社会問題にまでなっています。

花粉、つらすぎ...(画像はイメージ)
スギ花粉、つらすぎ...(画像はイメージ)

主なアレルゲンとなるスギ・ヒノキの植林は国土の約2割。環境省によると、その面積は1970年~2000年までの間に大きく増え、そして、花粉症の有病率も1998年から2019年で19.6%→42.5%、スギ花粉症だけでも16.2%→38.8%と、大きく増加しています。

スギは樹齢約30年から花粉が本格化するので、これからますますひどくなるとのこと。

そこで番組が訪れたのは「京都府緑化センター」(京都・福知山市)。こちらでは「少花粉スギ」――読んで字のごとく、花粉が少ないスギの栽培に取り組んでいます。

同センターの小川享さんによると、スギの花粉を飛ばしているのは「雄花」。一般的に雄花一つあたり40万個もの花粉を飛ばすとのことです。

少花粉スギはその雄花をほぼ付けない品種なんだとか。

「(少花粉スギの)花粉はたぶん1割も出ないと思います」(小川さん)

花粉出す「雄花」だけ枯らす実験も

京都緑化センターではこの少花粉スギを増やすために、種子を生産しています。

「これを苗木として育て、山に植えて花粉の少ない森ができたらいいなと」と小川さん。

ただ種子が取れるまで約5年かかるとのことで、「30年、40年なかなか変わらないと思いますけど」。また、今年秋から「少花粉ヒノキ」も開発予定だそうです。

ヒノキ花粉もつらい...(画像はイメージ)
ヒノキ花粉もつらい...(画像はイメージ)

一方、スギ花粉の飛散対策を研究しているのが東京農業大学の小塩海平教授です。1年に1回散布することで、雄花だけが枯れる安全性の高い界面活性剤の実証実験をスタートさせているとのこと。

しかし、ヘリコプターをチャーターするには1日約300万円もかかるうえ、実験する場所の周辺住民の理解も必要とのことで、なかなか進んでいないそうです。

伐採して利用するにも国産は価格が高く、輸入が多いのも現状。花粉症に悩む身としてはつらい問題ですね。

(ライター:まみ)

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