タイの体内でナニができるの? 山口県の漁港に佇む「巨大鯛」の意外な用途
街を歩いていると、いきなり謎のオブジェに出会うことがある。そしてそれが、ただの「オブジェ」ではないことも、ある。
読者の皆さんは、これが何か分かるだろうか。
巨大な赤い魚が、路上に設置されている。おそらくタイだろう。灰色の地面の上に佇むその姿は、なんとも言えず独特な雰囲気を醸し出している。
そして、胴体の部分にはドアのようなものが。つまり、このタイ、中に入れるらしい。
2023年2月28日、ツイッターユーザーのAKI@廃墟さん(@scare_skull)はこの写真を、次の呟きと共に投稿した。
「可愛い『鯛の公衆トイレ』チャームポイントは遠慮がちに生えてる前歯だと思う。と思って調べたら鯛の前歯ってほんとに小さい......!忠実に再現されている!!二重に愛しい......ずっと見ていられる......」 そう、なんとこのタイは「公衆トイレ」なのだ。
タイの公衆トイレ、設置の理由は
AKIさんが「タイの公衆トイレ」を目撃したのは、山口県柳井市の漁港。 友人のSNSでその存在を知り、「可愛いな!」と思い、友人と二人で2023年の初めに訪れたのだという。
どうしてこんなユニークな公衆トイレが作られたのか。17日、Jタウンネット記者は柳井市の商工観光課にも話を聞いた。
同課によると、タイのトイレが設置されているのはタイ釣りの聖地として人気の地域。
そのことをアピールして地元を盛り上げるため、1991年、漁港のトイレ整備の際に作られたのだという。
人間の体内にある物を外に出すために、タイの体内に入る。なかなか非日常的な体験である。
柳井を訪れた際は、「お花を摘みに」ではなく「タイに入りに」と言いながらお手洗いに行ってみては?