長崎で、冬と春が交じり合う ハウステンボス「白銀の世界」の延長期間はあとわずか
ハウステンボス(長崎県佐世保市)の冬の恒例イベントが、好評のため春まで延長中だ。
その名も「白銀の世界 ~ウィンターヨーロッパ~」。2022年12月26日~23年2月24日までの開催予定だったが、好評のため4月9日まで続く。
今シーズンの「白銀の世界 ~ウィンターヨーロッパ~」は歴代最高の輝き。
今回は、まだその魅力を体感していないという読者に、見どころを紹介したい。
ハウステンボス30周年を記念して進化した点灯式や、進化したイルミネーション、22年12月に登場した日本初の3階建てメリーゴーランドなどなど......。
春が訪れたハウステンボスで体感する「冬のヨーロッパ」を味わえるチャンスは、あとわずかだ!
「白銀の世界」が延長し、冬と春が交じり合う
毎夜行われる「白銀の世界」点灯式は迫力満点で、点灯の瞬間、観客から感嘆の声が広がるのは例年のこと。それが今シーズンは更にドラマティックに進化していた。
点灯式は19時30分から、アムステルダム広場で行われる。花時計前で待っていると、周囲の灯りが落ちて、しばらくすると演奏が始まる。ヴォーカルユニット「マキシマム」の歌声だ。
歌がクライマックスに差し掛かると、ライトが点灯し、ハウステンボスがイルミネーションにつつまれた。パイロ(花火)や雪の演出、光線が加わり、一層華やか。
周囲を見渡すとヨーロッパの街並みが「白銀の世界」に変わり、幻想的だった。
園内最大のガーデンイルミネーションを誇る「アートガーデン」に移動すると、広大なエリアに例年以上の輝きと華やかさのある光のジュータンが広がっていた。今シーズンの白銀イルミネーションはフルカラーになっているので、美しさが段違いだ。
12月に訪問した際は、幅66メートルある「光の滝」と連動し、音楽に合わせてオーロラ色に輝いていた。絵本を観るかのようにしばし目を奪われる。
3月に再訪すると、光の滝はお花畑に。チューリップが満開の春爛漫で、同じ場所なのに全く別の美しさだった。
アートガーデンのイルミネーションを鑑賞するときは、「光の滝」の近くの建物や、運河沿いに出て少し下がった場所がオススメ。そこから写真を撮ると、スケールの大きさがよくわかる。
日本初!3階建てのメリーゴーラウンド
22年12月22日にお目見えしたメリーゴーラウンド「スカイカルーセル」もゴールドの輝きを放ち、存在感たっぷり。3階建てのメリーゴーラウンドは世界に3基しかなく、日本国内ではココだけ。 馬や馬車、天井に描かれた絵などはクラシカルで美しく、芸術品のようだ。
3階部分の高さは15メートルで、ここまで上ってくるとイルミネーションで彩られたヨーロッパの街並みを見下ろせる。馬にまたがり、ぐるっと一周、上下に動きながらの空中散歩はとても爽快だった。
スカイカルーセルは朝の9時から夜の21時まで営業しているので、いろんな表情を楽しめるのも魅力だ。
夜はロマンティックで素敵だったが、翌朝、もう一度訪れてみると、いっそうメルヘンな印象に。季節によっても、受ける印象はどんどん変わっていくだろう。
「白銀の世界」のラストチャンスを狙う方は、今の季節のスカイカルーセルも、ぜひ一緒に楽しんでほしい。
ちなみに4月1日には、20時30分~45分に春休みスペシャル花火も打ち上げ予定。