香川に行きたいだけなのに... 指定席券売機で「高松行き」の切符を買うのが難しすぎる
あなたは「高松」という地名を聞いて、どこを思い浮かべるだろうか。
多くの人はきっと、香川県の高松だろう。しかし、日本には他の「高松」もあって......。
こちらは現役のエンジニアにして理系YouTuberとしても活動するラムダ(@yoidea)さんが2023年2月18日に投稿した写真。映っているのは、JRの駅にある指定席券売機だ。
ラムダさんは香川県の高松駅までの切符を買おうとしていた。しかし、到着駅を選ぶ段階になって「高松」が入った駅名が4つも出てきて、戸惑ってしまったそう。
一体、どれを選べば香川にたどり着く切符が買えるのか。ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「正解がわからん」
「路線名じゃなくて所在地の県名で表示したらいいのにね」
「四国民だから分かるけど外の人からしたら意味不明ですね」
正解は・・・
香川県の高松への切符を買うために選ぶべきボタンは、「高松(予讃線)」。
予讃線は香川の高松駅と愛媛県の宇和島駅を結ぶ路線だ。伊予の「予」と讃岐の「讃」だと気づくことが出来れば、初見でも「少なくとも四国には行きそう」と予想がつくだろう。
では、他の高松駅はどこにあるのだろうか。
まず、左上の「高松(七尾線)」があるのは、石川県かほく市。香川県の高松駅からは直線距離で約362キロ離れている。
もし間違えて石川県の高松駅を選び、そしてそのまま辿りついてしまった大惨事。香川県の高松へは、電車で5時間28分もかかってしまう。
間違えたら恐ろしいのは、「高松町」も同じ。高松町駅は鳥取県境港市にある。
香川の高松駅から鳥取の高松町駅は直線距離で約148キロ。石川県の高松駅よりも近いが、電車で移動しようとすれば4時間25分の長旅になる。
そして、残っている「備中高松」は、「備中」とついていることからわかるように、岡山県にある。
香川と岡山は瀬戸内海を挟んで隣接しているだけあって、岡山市北区の備中高松駅から香川の高松駅までは電車で1時間20分。乗り換えもたった1回ですむ。万が一こちらに向かってしまっても、何とか取返しがつくかもしれない。
ちなみにラムダさんが投稿した指定席券売機の画面に出ていた選択肢以外にも、日本には多摩モノレールの高松駅(東京都立川市)や宮崎県串間市の福島高松駅、山形県寒河江市の羽前高松駅もある。
正しい「高松」を選べるように、切符を買う前によく調べておこう。