「入試の朝、会場に向かう私のズボンはビショビショ。必死になってタクシーを止めると、運転手が...」(鳥取県・20代女性)
スーツのズボンを濡らしながら走った
大学に向かうバスまで止まっていたのです。地元の鳥取では雪がちょっと降った程度では交通が麻痺することはないので油断していました。
タクシーを求めて右往左往するも、みんな同じ考えなのでつかまるはずもありません。面接時間も迫り、私はスーツのズボンをビショビショにしながら駆けずり回ることに。
その時、1台のタクシーが見えました。表示は「回送」だったのですが、ダメ元でタクシーに手を降ると、なんと停まってくださったのです!
タクシーに転がり込むと、ホッとして涙が出てきてしまいました。
行き先を伝えて受験会場に向かう間、運転手さんは回送なのに停まってくれた理由を話してくれました。
「夜から走りっぱなしで、もう帰るつもりだった。でも、あなたがあまりに悲壮な顔をして手を挙げていたから、停まらずには居られなかった」
私は、何度も何度もお礼を伝えました。
結局、その大学には落ちてしまいましたが、運転手さんのお陰で辛い記憶より幸せな記憶の方が強く残っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko[@]j-town.net、[@]を@に変えてお送りください)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)