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あの時はありがとう
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「国道の真ん中で、社用車が突然エンスト。混雑する時間に大渋滞を引き起こした私に、大型バイクの若者が...」(千葉県・40代女性)

藤本 仁

藤本 仁

2023.02.07 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(千葉県・40代女性)

20年ほど前、Kさんは千葉県市川市内を走る国道を使って、会社に帰ろうとしていた。

時間は夕方。多くの車が走行する中、彼女が乗っていた営業車が突然動かなくなってしまい......。

運転中に突然の災難が......(画像はイメージ)
運転中に突然の災難が......(画像はイメージ)

<Kさんの体験談>

20年ほど前、営業車で帰社途中だった私が、夕方に市川市内の国道を走っていたときのことです。

片側2車線の中央側を走行中に突然車のエンジンが止まってしまいました。

大渋滞の中で...

何度キーを回してもエンジンは掛かってくれません。

夕方の混雑する時間帯に動かなくなった私の車のせいで、後ろは大渋滞。他のドライバーには不審そうに見られ、私は混乱してどうしていいか分かりません。

そこに声をかけてきたのが、大型バイクに乗った若者でした。

すでに後ろは大渋滞で......(画像はイメージ)
すでに後ろは大渋滞で......(画像はイメージ)

車が突然止まってしまったのだというと、その方は運転席を覗き込み、「ガス欠だ」とつぶやきました。そして、

「ちょっと待ってて!すぐ戻るから」

と言い残してどこかへ走っていきます。私は、おろおろしながらその場で待ちました。

10分くらいたったころ、バイクの若者が戻ってきて、 私の車に横付けする形で停止。そして、ジャケットの背中から給油ポンプを出し、私の車にガソリンを入れ始めました。

冷静になって考えてみると...

車のメーターを確認しながら「どこまで帰るの?」と聞く彼に事務所の場所を伝えると、「このぐらいあれば事務所まで帰れるでしょ!」と言い残し、立ち去ろうとしました。

私が引き留めて「お礼を......」と言い掛けると、彼はこう言いました。

「こういう時はカッコ良く立ち去らせてよ!」

そして、笑いながら走り去って行ったのです。

男性「こういう時はカッコ良く立ち去らせてよ」(画像はイメージ)
男性「こういう時はカッコ良く立ち去らせてよ」(画像はイメージ)

無事会社に戻り、冷静になってみるとお礼どころかガソリン代も払っていないことに気付きました。

あの時は申し訳ありませんでした。そして、本当にありがとうございました。

颯爽と立ち去る赤いジャケットの後ろ姿をいまだに鮮明に覚えています。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

J タウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko[@]j-town.net、[@]を@に変えてお送りください)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。 あらかじめご了承ください)

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