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「居なくなった母を探して家を飛び出した私。夜の繁華街の真ん中で、出会った年上のお兄さんたちに...」(沖縄県・30代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.12.29 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Aさん(沖縄県・30代女性)

目が覚めたら、母がいない......。母親と2人暮らしだったAさんは小学3年生のある夜、そんな経験をした。

彼女は家を飛び出し、繁華街へ。しかし、夜の街は昼間と印象が違い、迷子になってしまった。

夜に目が覚めたら母がいなかった(画像はイメージ)
夜に目が覚めたら母がいなかった(画像はイメージ)

<Aさんの体験談>

小学校3年生の時のことです。当時、私は母と2人暮らしをしていて、母は私を育てるために昼も夜も働いていました。

ある日22時頃に目が覚めた私は、母が家にいないことに気づいたのです。

「こんなところに1人で...」

なぜか「外に出たら見つかるかもしれない」と思った私は、家を飛び出しました。

家があるのは繁華街のすぐそば。でも、夜の繁華街に出たのはその日が初めてでした。

昼間とはかなり印象が違っていたせいか、家からすぐ近くなのに迷子に。

母を見つけるどころか、帰り方もわからなくなってしまいました。

繁華街で迷子になってしまった(画像はイメージ)
繁華街で迷子になってしまった(画像はイメージ)

私は繁華街のど真ん中を、泣きながら歩きました。すると、自転車に乗った男子高校生に声をかけられたのです。

「大丈夫? こんなところに1人でどうしたの?」

ずっと言いたいと思っていた

泣きながら「家の帰り方がわからない」と言った私に、お兄さんたちは「住所言える?」と尋ねます。でも、住所の記憶も曖昧。

すると今度は「家の近くに何がある?」と聞かれて、「中華料理屋」と答えると、一緒に探してくれることに。

家の近くの中華料理屋を探して(画像はイメージ)
家の近くの中華料理屋を探して(画像はイメージ)

しばらくして、中華料理屋が見つかりました。お兄さんたちに「ここ!」と伝えると、彼らはこう言いました。

「家の中に入るまで見守ってるからいきな」

私はそこで大したお礼も言わず、走って家に帰ってしまいました。

大人になった今でも、あのとき言えなかったお礼を言いたいとずっと思っています。

本当に本当にありがとうございました。

もしあのときのお兄さんたちが、この記事を見てくれていたら嬉しいです。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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