地味に便利だ... 手を奥に突っ込まずに「筒型ポテチ」を食べるためだけのマシンが発明される
筒形の容器に入ったポテトチップスは、食べ進める内に下の方のチップスが取りづらくなっていくのが難点。突っ込んで取り出すと手の甲が汚れてしまうし、傾けて取ろうとしたら出過ぎることも......。
そんな悩みを吹き飛ばす画期的な発明品が爆誕し、ツイッター上で話題になっている。
こちらは、関東在住の発明家・カズヤシバタ(@seevua)さんによる、2022年9月22日の投稿。
「皆さんは、筒の中のチップスに指が届かなかったこと、ありませんか?」
そんなナレーションと共に始まったテレビCMのようなノリの動画では、「筒形のポテチが食べにくい」問題への解決策として、チップスが自動でせり上がってくる装置が紹介されている。その名も「チップスリフター」だ。
ありそうでなかった画期的な発明に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「最高にくだらないけどあったらめちゃめちゃ便利なやつ」
「マグネットとリフト下降時の爪が寝る仕組みが出る発想力がすごい」
「表情が完全にCMのソレでよく出来てるなぁと思いました」
一体なぜ、そしてどうやって開発したのだろうか。Jタウンネット記者は22日、カズヤシバタさんに話を聞いた。
テーマは「ギリギリ役に立つ」
カズヤシバタさんは、「ギリギリ役に立つ」をテーマに物づくりをし、数か月に一度、自身の発明品をYouTubeなどで発表している。
その活動の中で、動画の視聴者の「悩み」を知る機会も多いそう。「チップスリフター」制作についても、「いただいたお便りの中にあったお悩み事から着想を得て作った物」とYouTubeの動画内で説明している。
「『私はよく(筒形容器の)ポテトチップスを食べるのですが、年々量が少なくなってきています。発明でなんとかできませんか』というお便りをいただきました。(中略)たしかに、最初から人差し指が入るギリギリくらいの高さになってますね」(カズヤシバタさんのYouTube動画より)
そこでカズヤシバタさんが思いついたのが、筒型容器を底上げする方法だった。
チップスリフターは、筒の内側に装着したマグネットでくっつくフックを、外側に取り付けた電池式の昇降機構によって下から上へと移動させることで、中のチップスも一緒に押し上げる、という仕組み。
「チップスを下から持ち上げる為に中にフックを入れるのですが、外箱や中のチップスにあまり影響を出さずにセットアップできる仕組みを作るのに苦労しました」
とカズヤシバタさんは語る。
完成した「チップスリフター」を実際に使ってみると、「思いのほか良い感じにせり上がってくれたので自分でも驚きました」。
ただ、フックの部分が中に引っかかることが多いため、今後改善していきたいという。アップデートにも期待大だ。
カズヤシバタさんは自身のYouTubeチャンネルで「チップスリフター」の詳しい制作工程の動画を配信している。興味のある人はチェックしてみてはいかがだろうか。