高齢ドライバーの運転のクセとは? 滋賀県警が実施する運転技能評価講習が超よさそう
[かんさい情報ネットten.―読売テレビ]2022年8月16日放送で、滋賀県警が全国に先がけて行っているのが「高齢ドライバーのクセを見つけ出して事故を未然に防ぐ」という取り組みを紹介していました。
交通部交通企画課の伊吹貴也課長補佐は、「近年、全事故に占める高齢ドライバーの事故が年々増加する傾向にあるので、高齢ドライバーの方に自分の運転を見直してもらうという意味で開催しています」と話します。
高齢者の運転にはどんな特徴があるのでしょうか?番組では運転歴40年以上という67歳の受講者の運転体験を取材していました。

まず警察官が、受講者の帽子・右足・車のダッシュボードの上の3か所にそれぞれセンサーを取り付けます。帽子は首の動き、右足はアクセルとブレーキの踏み加減を測定するためのものです。
これは「オブジェ」といわれるシステムで、ドライバーの運転パターンを把握・計測データを直ちにパソコンで解析し、結果を本人に報告するもの。およそ20分走って元の場所へ戻ると、「A」から「E」までの段階で評価されます。
測定した結果をグラフにしたものを見ると、交差点を曲がる際にしっかり左側を確認せず右折していた、といったその人の運転パターンが一目瞭然で分かります。

これまで受講した360人以上のドライバーに共通するのが「左右の確認が浅い」ことだとか。
ちなみに、実際によく起こっているのも、出会い頭の事故。右折の際の巻き込み事故が約9割を占めているということです。
「横からすり抜けていくバイクや自転車など、巻き込み事故を防ぐためにしっかり顔を向けてミラーと目視で確認していただけたら」
と担当者。測定の結果C(平均)の評価が出た受講者の方も「普段何気なく運転していて(危険に)気が付いていないんですね。見ていただいて初めて確認できました」と話していました。
高齢者だけでなく、このようなシステムであらためて自分自身の運転のクセを自覚することで、安全運転に繋げられそうですね。
(ライター:まみ)