「ホテルの金庫に忘れた身分証明書。問い合わせたけど無くなっていて、落ち込んでたら職場にカタコトの電話が...」（神奈川県・40代女性）

シリーズ読者投稿～あの時、あなたに出会えなければ～　投稿者：Rさん（神奈川県・40代女性）

15年ほど前海外旅行に出かけたRさんは、帰宅してから運転免許証と会社の社員証をホテルの金庫に忘れてしまったことに気づいた。

すぐに旅行会社に問い合わせをしたものの、見つからない。「どこかで落としたのかもしれない」と気落ちして、見つけるのを諦めかけたとき......。

＜Rさんの体験談＞

15年ほど前、海外旅行をした時のことです。

旅行を楽しんで帰宅した私は、ホテルの金庫に「会社の社員証」と「運転免許証」を忘れたことに気づきました。

片言の日本語で「あなたの免許証と社員証を持っている」

すぐに旅行会社に連絡を取ったのですが、私が泊まった部屋には新たなお客さんが泊まっていて金庫をすぐに確認できないとのこと。

そのお客さんが帰ってから確認してもらったのですが、中には入っていなかったそうです。

連絡を受け、「どこかで落としてしまったのかもしれない」と気落ちして運転免許証の再発行手続きと社員証を紛失した顛末書を書き始めようと思った矢先です。

職場に1本の電話がかかってきました。

「Rさんですか？」――相手は、片言の日本語で話す人でした。やや不信感を持ちながら話をすると、こう言うのです。

「あなたの免許証と社員証を持っている」

近くの駅で待ち合わせをして...

話を聞けば、その方は私の後にホテルに泊まったお客さんでした。

私と住んでいる場所が近そうなので「忘れ物を帰国時に持って帰ったほうが早い」と考えて、入っていた名刺を頼りに電話をくださったとのことです。

それから数日後、近くの駅で待ち合わせをして、無事に運転免許証と社員証を受取る事ができました。

その際、お礼をさせていただきましたが、免許証と社員証が戻ってきたこと、そして何よりも社員証の顛末書を書かずに済んで助かりました。今でも感謝しています。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター（＠jtown_net）のダイレクトメッセージ、メール（toko@j-town.net）から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容（どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度～）、あなたの住んでいる都道府県、年齢（20代、30代など大まかで結構です）、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

（※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください）