「雨のニオイ」ってどこから来るの? 降ってなくても「気配」感じる理由とは
[かんさい情報ネットten.―読売テレビ]2022年5月16日放送の「蓬莱さんの天気予報」では、雨の日に感じる匂いについて解説していました。
雨の日に「今日はいつもとにおいが違うな」と感じることはないでしょうか。実は湿度とにおいには密接な関係があるようです。
雨の日など湿度が高いときは、空気中に漂っている目に見えない水蒸気が多くなります。その水蒸気がにおいの分子とくっついて、人間の鼻の粘膜でにおいを感じやすくなるそうです。
また晴れた日は、あたたかい空気が上昇気流に乗ってにおいは空の方へ逃げていきます。一方、曇りの日は湿気が多いだけでなくにおいが閉じ込められるため、感じやすくなるそうです。
ちなみに「雨のニオイ」は石やアスファルトからするにおいで、「ペトリコール」(ギリシャ語で"石のエッセンス"という意味)と言うそうです。
例えば、自分のいるところに雨が降っていなくても周りで雨が降っていると、その雨粒が地面のアスファルトに打ちつけられます。それによりにおいが巻き上げられて遠くの方から雨の香りがするのだとか。
実際に雨が降っていなくても、何となく雨の気配を感じることがあるのはこういう理由からだったんですね。
(ライター:まみ)