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ついにリンゴで発電可能に...!? 青森県が生み出した「iPhoneの充電器」の完成度が高すぎる

大山 雄也

大山 雄也

2022.04.04 08:00
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iPhoneと相性が良さそうな充電器を青森県観光企画課の公式ツイッターアカウント「まるごと青森」(@marugotoaomori)が2022年3月28日に公開した。

「iPhoneの充電器に、 リアルなアップルが仲間入り」とのコメントとともに投稿されたこちらの動画。冒頭では、ただのリンゴがポツンと置かれているようにしか見えない。

しかし、リンゴの向きを変えると穴が出現。そこに充電ケーブルを差し込んで、iPhoneをつなげると――なんと充電が開始されるのだ!

アップル社のiPhoneの充電を、リンゴからする。なんとも洒落の効いた充電器にツイッター上では、こんな反応が。

「ホンモノ!?」
「間違えて果物ナイフ持って切りそうな」

まさか青森県はりんごから電気を得る技術を開発したのだろうか......。Jタウンネット記者は3月30日、青森県観光企画課の担当者に話を聞いた。

充電器の正体は?

動画に出ていた充電器は、本物のりんごなのか。念の為確認してみると、担当者はこう答えた。

「かなりリアルですけど、あれは陶器で、中にモバイルバッテリーを入れているんです」
陶器とは思えないほどの再現度(画像はまるごと青森@marugotoaomoriの動画のスクリーンショット)
陶器とは思えないほどの再現度(画像はまるごと青森@marugotoaomoriの動画のスクリーンショット)

作者は、弘前市の陶芸家・高野博さん。元々、リンゴ型の陶器を販売しており、それを充電器にできないかというアイデアを県の観光企画課が持ち込んだことで、話題の動画が出来上がったそうだ。

それにしても、陶器だと知った後も本物に見えてしまうほどの再現度の高さ。なぜ、これほどまでにリアルなのかを聞くと、

「高野さんは本物のりんごを見ながら、それそっくりに作っていくスタイルです。コピーではなく、1個1個違うりんごを見ながら作っていくので、完成品の形もそれぞれ違うんです」

と担当者。高野さんのこだわりが驚きの再現度につながっていたようだ。

まるごと青森では、3月29日に高野さんの作業の様子を記録した動画もツイッターで公開。そちらを見ると、皮だけでなく、実の部分までしっかり色付けしていることがわかる。恐るべし職人芸だ。

ツイッター上では、りんご充電器に「欲しい」とのコメントも複数寄せられている。商品化の予定について聞いたが、担当者はこう答えた。

「これは動画のためだけに作ったものなので、市販の予定はありません。可能性はゼロではないですが、販売は難しいですね......」

もしも販売されるようなことがあれば、iPhoneユーザーがこぞって買っていくかもしれない。

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