夜空に浮かぶ星みたい... 蝋燭と梅の花のツーショットにうっとり「神秘的です」「めっちゃ綺麗」
「ローソクの灯がきれい」
そんなコメントと共に投稿された写真が、ツイッター上で注目を集めて話題になっている。
こちらは、愛知県在住のツイッターユーザー・とーりん(@_t_photo)さんが2022年3月13日に投稿した写真。
ポツリポツリと咲いている梅の花を、ガラス玉の中に入った蝋燭の仄かな灯りがライトアップしている。
光の当たり具合などもあって、なんとも幻想的な一枚だ。
ローソクと梅の花の美しい「ツーショット」に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「めっちゃ綺麗ですね」
「幻想的な写真ですね」
「神秘的です」
Jタウンネット記者はローソク飾りについて、Jタウンネット記者はまず投稿者のとーりんさんと、飾りつけを行っている北野天満宮(京都市)に話を聞いた。
まるで小宇宙に見えた
旅行が趣味で、旅先で撮影した写真をツイッターに投稿しているというとーりんさん。話題のローソク飾りは、13日に北野天満宮(京都市上京区)の境内にある梅苑「花の庭」で撮影したものだ。
「メジロと梅の組み合わせを撮りたくて昼間に北野天満宮を訪れた際にガラス玉を見かけ、夜にローソクを灯した風景を見てみたくなり暗くなるのを待ちました」(とーりんさん)
また、撮影にあたってこだわったことについては
「よく見てみるとガラス玉にはそれぞれロウの付着の様子などに個性がありましたので、まわりの梅の花の配置も考えて撮影するものを選びました。
あと、ろうそくが灯されたガラス玉とまわりの梅を一枚の写真にぎゅっと閉じ込めて撮影したかったので、望遠レンズを使いました」
と説明。このほか、画質を落とさないようにISO(光の量)は上げない、手振れには十分に注意する、といったことを意識していたそうだ。
「ろうそくの灯、小さく付着したロウ、梅の花、まわりの風景が映ったガラス玉がまるで小宇宙のように見えました。それが、しだれ梅がつくる空間の中に浮かんでいるようでとても幻想的に感じました」(とーりんさん)
Jタウンネット記者は、とーりんさんが魅了されたローソク飾りについて、北野天満宮にも話を聞いた。
「梅花はまるで夜空に照れる星に似ている」
Jタウンネット記者は、とーりんさんが魅了されたローソク飾りについて、北野天満宮にも話を聞いた。
取材に応じた北野天満宮権禰宜・白江秀宜さんによると、この飾りは境内の梅苑「花の庭」で2月25日~3月20日までの期間中(金・土・日)に行われていたライトアップイベントの一環だ。
期間中は、日没~20時の閉苑までの間、苑内に飾り付けられたおよそ700灯もの蝋燭が梅の花を照らしていたという。ガラス製のハンキングボールの中には蝋燭やLEDキャンドルが入れられていて、主に同神社職員が夕刻から一灯ずつ灯していたそうだ。
白江さんは、梅苑ライトアップは2018年から毎年行われているという。Jタウンネット記者は改めて、開催に至った経緯を聞いてみた。
「以前から、職員や参拝客の方々から『梅苑のライトアップをしてみては』というような声があったんです。また、梅は種類によって早咲き・中咲き・遅咲きのものがあるので、それだけ長い期間ライトアップを楽しめるということもあり、開催することにしました」(白江さん)
ただ、まとまって咲く桜やモミジとは違って、梅の花は点々と咲くため、照明機材を使って照らすのが難しかったという。そこで、色々と試行錯誤を行いながらたどり着いたのが、現在の蝋燭をガラスハンキングボールの中に灯すスタイルだったとのことだ。
「北野天満宮の御祭神である菅原道真公(菅公)は、その類稀なる才を以て、齢十一にして漢詩『月夜見梅花』(月夜に梅花を見る)をお詠みになられました。そして、その漢詩の中で『梅花似照星』(梅花照星に似たり)と詠われ、『「梅花はまるで夜空に照れる星に似ている」」と表現されています。
約700灯の蝋燭によって星のように映し出された梅の花は、まさに菅公の御心を表す幻想的な景観を創り出していると思います」(白江さん)
白江さんは、ライトアップイベントがツイッター上で反響を集めていることについて
「SNSを通じて多くの方々より嬉しいお言葉を頂戴しております。当宮では、今後もSNSを通じて北野天満宮の魅力を発信していきたいと考えています」
とコメントしている。
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