猫の手を借り大反響! 全国各地でプリンを売る「アルバイトにゃんこ」が有能すぎ
オーナーのこだわりが詰まった猫ちゃんだった
こんな優秀な猫は、どんな経緯で生まれたのか。2月21日、Jタウンネット記者は、坂の上の猫のオーナー・源田晃一さんに話を聞いた。
源田さんがミクちゃんを生み出したのは2020年11月。物産展などに出店した際、「普通のアルバイトを雇うだけでは面白くない」と考えた。
「猫が従業員だったら面白いと思ったんです。普通のきぐるみでは、ただのキャラクターやマスコットになってしまいます。そこでうちでは働く猫として、レジ打ちや接客もしてもらっているんです。
元々、うちはプリンもおいしくて以前から人気があるんです。そこにミクちゃんが登場してもらってから写真も撮ってもらえるようになりました。商品があふれる世の中で大事なのは、『見たことがある』という感覚です。その点でミクちゃんは写真をSNSで拡散してもらえるし、大きな力になっていますね」(源田さん=以下同)
源田さんは猫が大好きで、プリンの売り上げの一部は保護猫活動に寄付しているという。源田さん自身も5匹の保護猫と暮らしていて、その1匹、3月で23歳になるというティアラちゃんがミクちゃんのモデルになった。
当然、プリン屋の仕事には猫にはやりづらい作業もある。しかし、ミクちゃんはすっかり慣れて、今では文字の筆記、ピアノ演奏もできるように。
「人と同じすることが嫌いなんですよ。誰もやらないことで成功したら先頭に立てます。ミクちゃんも人がやらない設定を考えました」と語る源田さんは、ミクちゃんの話す言葉にまで気を遣っている。
「『~だニャー』みたいな猫語を話すことはありません。丁寧な日本語をミクちゃんは話しています。そこがシュールで面白い」
斬新な設定を武器に、店頭にYouTuberと精力的に活動するミクちゃん。これからさらに活躍していきたいところだが、そう簡単にもいかない事情もある。
「うちはプリンを私1人で作っています。従業員がミクちゃんと私で2人しかいないんです。YouTubeの編集も僕がやっているので、活動量にも限界があります......」
あまり無理はせず、可能な範囲で頑張ってほしい!