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「指定席まで大混雑の新幹線。幼い娘3人と通路に立つ私に、目の前に座る4人家族が...」(神奈川県・40代女性)

福田 週人

福田 週人

2022.01.28 11:00
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まだ小さい子供を連れて公共交通機関を利用する──大人だけでいるよりも、何かと大変なことが多いだろう。例えば混雑している車内では、はぐれないように手を繋いだり、抱っこしたり......。

神奈川県在住のJタウンネット読者・Yさん(40代女性)も、ある日小さな子供を連れて満員状態の新幹線に乗らなければいけなくなったことがある。

ぎゅうぎゅう詰めの新幹線に......(画像はイメージ)
ぎゅうぎゅう詰めの新幹線に......(画像はイメージ)

それは、Yさんが山形県に住んでいた頃。神奈川県の実家に、幼い娘3人を連れて帰省し、再び山形に帰る道中の出来事だ。

彼女は帰りの新幹線の座席を、しっかり人数分予約していた。

しかし、東京駅に到着したとき、人身事故の影響で乗る予定の新幹線が運行を見合わせていることを知る。

しかも、駅員に事情を聞くと、いまホームに停車している新幹線までしか運行しないことが判明。Yさんたちは慌ててその新幹線に乗り込んだのだが......。

予約していた新幹線は動かない

山形県に住んでいた頃の話です。神奈川県の実家に孫の顔を見せようと、当時2歳・5歳・9歳の娘3人を連れて帰省し、その帰りの新幹線での事でした。

東京駅について、異変に気づきました。人身事故によるトラブルの影響で、自分の新幹線が運行を見合わせていたのです。駅の窓口の長い行列に並んでなんとか状況を聞くと、「今ホームにある便までしか運行しない」ということでした。

窓口に尋ねると...(画像はイメージ)
窓口に尋ねると...(画像はイメージ)

そこで私は、とにかくホームに停まっている新幹線に乗ることにしたんです。

3人の娘を、1人は抱っこし、2人は両手で掴んで乗車し、自由席は混雑するだろうから指定席の通路に立つ事に。しかし、それでも人でごった返しているほどの混雑ぶりでした。

そんな時です。ちょうど私たちの目の前の座席に座っている4人家族に、

「どこまでですか?」

と聞かれました。

「私たちが行くのは、あなたの降りる駅より先だから」

私は行き先と、本当は指定席を人数分確保していたのに、その便は運行しないので仕方なくこの便に乗り込んだということを話しました。

すると、その4人家族のご両親がアイコンタクトをしたかと思うと、お父さんが席を離れ、お母さんが1人のお子さんを膝にのせ、座席を2席譲ってくださいました。

私が恐縮していると、

「私たちが行くのは、あなたの降りる駅よりも先だから、それまで席を貸します」

と言ってくれたんです。本当に助かりました。

その後、いよいよ降りる段階になり、出口付近のデッキに向かうと、もう人がぎゅうぎゅうで一苦労でした。

これ以上は抱っこしていた子供が人との隙間に挟まってしまいそうで出られないと困っていたところ、大学生くらいの人が大きな声で

「この後降りる人がいます! 赤ちゃんと子供がいるので隙間を開けてあげてください!」

と言ってくれました。

皆も大変だったはずなのに...

降り口まで道を開けようとしてくれた(画像はイメージ)
降り口まで道を開けようとしてくれた(画像はイメージ)

また、途中あまりの混雑に子供の手が離れてしまい人混みに消えて、必死で目で探そうとした瞬間、

「お子さんは私の前にいます。大丈夫ですよ!」

と、女の人の声が教えてくれたり、

「もうすぐホームです!」

という男性の声が聞こえたかと思えば、どこにそんな空間があったのかというくらい、乗客のみなさんが力を合わせて私達が出口に行けるように道を作ってくれました。

みなさんも窮屈で座れず大変だったはずなのに、親切にしてくれて本当に感謝しかありませんでした。この御恩は忘れません。

「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!

皆さんもYさんのように、旅先で親切な人に助けられた経験はあるだろうか

Jタウンネットでは読者の皆さんの忘れられない「旅先いい話」を募集している。

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